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海洋や陸面からの蒸発散によって放出された水蒸気は大気上空で冷却されて雲となり、やがて降水として地表へ降り注ぎます。地表に到達した降水は、再び、蒸発散によって大気中へと戻されることになります。このように地球上の水は固体、液体、気体と姿かたちを変えながら循環しています。これを水循環と呼びます。この水循環を中心概念とする科学が「水文科学」です。本書は、大気境界層から地中水までを対象として、降水、浸透、流出、蒸発といった水文現象の理論とプロセスを解説し、体系的にとりまとめたものです。
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