【内容の説明】
国際森林研究機関連合(IUFRO)は、1981年にアジアで初めてわが国(京都)で開催された世界大会において、国連食糧農業機関(FAO)と世界銀行(World Bank)の勧告を受けてIUFRO-SPDC(発展途上国特別プログラム、SPDC: Special Programme for Developing Countries)を発足させました。このことが契機となって、わが国では1990年にIUFRO-SPDCへの拠出が決定されて、SPDCの取り組みがバイオリフォル(BIO-REFOR)活動として始まりました。バイオリフォルは、Biotechnology Assisted Reforestation in Asia Pacific Regionプロジェクトの略称であり、アジア・太平洋地域の熱帯林再生・修復のプロジェクトとして1990年代に取り組まれました。本書は「熱帯林業」誌(現、「海外の森林と林業」、(公財)国際緑化推進センター)に掲載されたバイオリフォル活動の取り組みの足跡を取りまとめたものです。