ホーム > イベント・セミナー > 「漆サミット2019 in 弘前」開催のお知らせ

更新日:2019年10月4日

ここから本文です。

「漆サミット2019 in 弘前」開催のお知らせ

ウルシの幹に傷をつけて採取される樹脂を含む樹液(漆)は、縄文時代から必要不可欠な材料として利用されているにもかかわらず、漆の特性は十分に理解されているとは言えません。一方、これまで国宝・重要文化財の保存・修復において国産漆と中国産漆を混合して使用してきたが、国においては原則として下地を含め国産漆のみを用いた国宝・重要文化財の保存・修復を進める方向で取り組んでおり、そのため、今後深刻な国産漆の供給不足が懸念されていることから、安定的な需給体制を確立する必要性が高まっています。そこで、国産漆の特性を理解し、国産漆の安定供給を探るため、国産漆の増産や安定供給の取組などを紹介しながら、私たちが何をしなければならないかを考えます。今回、東北地方の漆塗で津軽塗として有名な青森県弘前市などで漆サミットを開催します。多数のご参加をお待ちしています。

SDGsアイコン

開催日時

2019年11月15日~2019年11月17日  

場所

名称 弘前市立観光館(弘前市)、重要文化財「津軽為信霊屋」(弘前市)、是川縄文館(八戸市)

主催・共催等

主催:日本漆アカデミー
共催:(国研)森林研究・整備機構 森林総合研究所、弘前市教育委員会
後援:林野庁、(地独)青森県産業技術センター、NPO法人壱木呂の会

内容

【11月15日(金曜日)10時00分~17時00分】
基調講演
(1)「国産漆の特性を活かした国宝・重要文化財の保存・修復」重要無形文化財蒔絵保持者 室瀬和美
(2)「弘前藩の塗師の系譜と津軽塗」弘前市文化財審議委員長 福井敏隆
ポスター発表(25件予定)
講演
(1)「重要文化財の保存・修復に向けた国産漆」(仮)日光社寺文化財保存会漆塗管理技術者 佐藤則武
(2)「特用林産物の動向と漆生産の振興」(仮)林野庁特用林産対策室長 小島健太郎
(3)「浄法寺漆の増産に向けての課題と取組」(仮)二戸市浄法寺総合支所漆産業課長 姉帯敏美
(4)「土壌特性を考慮したウルシの植栽適地」(国研)森林研究・整備機構森林総合研究所東北支所主任研究員 小野賢二
(5)「ウルシ林の植栽適地の評価」(地独)青森県産業技術センター林業研究所研究員 土屋慧

国産漆の特性と安定供給に関わるパネルディスカッション
テーマ「これからの国産漆増産に向けて」
モデレータ 森林総合研究所東北支所産学官民連携推進調整監 田端雅進
パネリスト
(1)室瀬和美
(2)小島健太郎
(3)小野賢二
(4)土屋慧
(5)佐藤則武
(6)姉帯敏美

【11月16日(土曜日)10時00分~17時00分】
講演会「縄文の漆製品とウルシの利用」
(1)「縄文文化の特質と漆工芸の展開」明治大学教授 阿部芳郎
(2)「植物としての漆の特質」明治大学客員研究員 能城修一
(3)「縄文時代の漆利用」(仮)明治大学准教授 本多貴之
ポスター発表(25件予定)
講演会「地方創生を目指した国産漆の普及啓発の取組と課題」
(1)「国産漆の普及啓発の取組」(仮)(株)堤浅吉漆店専務取締役 堤卓也
(2)「輪島と彦十蒔絵・若宮隆志の取組」(仮)彦十蒔絵代表 若宮隆志
(3)「伝統工芸を地域資源とするコミュニティーの再構築」(仮)筑波大学芸術系准教授 宮原克人
(4)「青森県弘前市における地方創生の取組」弘前市文化財課主幹兼文化財保護係長 小石川透

【11月17日(日曜日)8時00分~13時00分】
現地見学会
重要文化財「津軽為信霊屋」(弘前市)、是川縄文館(八戸市)

定員

100名

費用

15日、16日の入場料は無料(参加者把握のため、事前申込をお願いいたします)
17日の是川縄文館は有料(事前申込が必要です)

申込方法

(国研)森林研究・整備機構 森林総合研究所東北支所 田端雅進
TEL:019-648-3950、FAX:019-641-6747、E-mail:info*urushisummit.jp(注)*は半角@に置き換えてください。

お問い合わせ

所属課室:企画部広報普及科広報係

〒305-8687 茨城県つくば市松の里1

電話番号:029-829-8372

FAX番号:029-873-0844

Email:kouho@ffpri.affrc.go.jp