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かつて、一般に薪炭林として維持・利用されてきた里山林は、1950年代からの燃料革命、70年代の高度経済成長期を経てほとんどの利用が停止し、伐採も行われなくなりました。その後、現在の里山林では、マツ枯れの激化やナラ枯れの増加、また、樹木が再生する能力の低下や生物多様性の変容など、 急激な変化と劣化が進行しています。広大な面積を占める里山林を健全に維持することは、地域環境とともに、CO2吸収など地球環境保全の面でも重要です。しかし、このように里山林の「健全性」が危機的な状態にあることは、まだ森林に関わる技術者や団体・組織の間でも十分には理解されていないように思われます。このシンポジウムでは、里山林の危機的な現状を紹介しながら、これからの里山を健全に維持していくための保全と活用の方向性について、森林総合研究所が行ってきた近年の調査・研究結果を元に提言したいと思います。(申込不要,参加無料)
黒田慶子(地域研究監)
大住克博(主任研究員(森林生態研究グループ))
奥 敬一(主任研究員(森林資源管理研究グループ))
野間直彦(滋賀県立大学・講師)
<会場には有料駐車場がありますが、温室効果ガス排出削減のため、公共交通機関によるご来場にご協力願います。>
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