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サマー・サイエンスキャンプ2011

「ナラ枯れのメカニズムを探る~カシノナガキクイムシが運ぶナラ菌~」

平成22年7月下旬の梅雨明けとともに、京都市の大文字山の周辺で、ドングリをつけるブナ科コナラ属の樹木(ナラ類)が集団で枯死する、「ブナ科樹木萎凋病」という被害(ナラ枯れ)が顕在化し、関西地方の一般市民の関心を集め、新聞記事等のマスコミでも頻繁に取り上げられました。

ナラ枯れは、カシノナガキクイムシという体長約5mmの小さな虫(カシナガ)がナラ類の樹幹に穿入し、そのカシナガが運ぶナラ菌と呼ばれる病原菌が寄主木の水分通導を阻害することに起因しています。そして、水分通導の阻害がカシナガの繁殖に適した環境を作り出しています。本プログラムで、このような昆虫と病原菌の共生がもたらしているナラ枯れのメカニズム研究について学習しましょう。

  • 会期:平成23年8月17日(水曜日)12時30分~19日(金曜日)15時00分(2泊3日)
  • 会場:独立行政法人森林総合研究所関西支所
  • 住所:京都市伏見区桃山町永井久太郎68番地交通案内
  • 募集人数:12名
  • 応募締切:平成23年6月14日(火曜日)応募は締め切られています
  • 主催:独立行政法人科学技術振興機構(JST)
  • 申込み・お問い合わせ:サイエンスキャンプ事務局(財団法人日本科学技術振興財団振興事業部)概要(PDF:771KB)
  • サイエンスキャンプ公式サイト:http://spp.jst.go.jp/

キャンプのプログラム内容

病原菌の感染により樹木が枯れる仕組み、病原菌を媒介するカシノナガキクイムシ(カシナガ)との関係、病原菌の顕微鏡観察などを講義と実習により学習してもらいます。

講義

  1. ナラ枯れの病原菌と感染木が枯れる仕組み
  2. ナラ枯れとカシナガの関係
  3. ナラ枯れの病原菌

について、それぞれ担当研究者が説明します。

実習

3つの班に分かれ、班ごとに試料木(被害木)を採取します。

採取した被害木内部のカシナガおよび樹幹内で繁殖した病原菌の培養操作を行います。

カシナガが被害木内部のどこにどのように分布しているか、被害木を割って調査します。

病原菌を顕微鏡で観察します。

実習結果は班ごとにそれぞれ記録後、皆さんが実際に調査・観察し、検証した結果をまとめてもらいます。

発表

班ごとに記録した実習結果をディスカッションし、パワーポイント等によりプレゼン資料を作成し発表してもらいます。

スケジュール(予定)

  • 1日目8月17日(水曜日)
    • 12時30分~13時00分集合受付
    • 13時00分~13時20分開講式
    • 13時20分~14時00分オリエンテーション:講師・参加者紹介、森林総合研究所の研究紹介
    • 14時00分~15時00分実習1:試料木サンプリング
    • 15時00分~15時30分休憩
    • 15時30分~16時00分講義1:ナラ枯れの病原菌と感染木が枯れる仕組み
    • 16時00分~17時20分実習2:被害木およびカシノナガキクイムシからの病原菌培養操作

 

  • 2日目8月18日(木曜日)
    •  9時00分~10時00分講義2:ナラ枯れとカシノナガキクイムシの関係
    • 10時00分~12時00分実習3:被害木中のカシノナガキクイムシの分布調査
    • 12時00分~13時00分昼食
    • 13時00分~14時00分講義3:ナラ枯れの病原菌
    • 14時00分~17時20分実習4:病原菌の顕微鏡観察(休憩を含む)
    • 17時30分~19時30分交流会

 

  • 3日目8月19日(金曜日)
    •  9時00分~12時00分グループ討論、プレゼン資料のとりまとめ
    • 12時00分~13時00分昼食
    • 13時00分~15時00分プレゼンテーション・閉講式・施設見学後解散

 


1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。

プログラム関連図書、Webサイトの紹介

 

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