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ホーム > 研究紹介 > 関西支所刊行物 > 森林総合研究所関西支所年報第43号

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森林総合研究所関西支所年報第43号

平成13年度

[図]

森林の遷移の様子をアニメーション化した一例(再生中の画像、本文26ページ参照)
色の濃い回転楕円体は常緑広葉樹を、色の薄い回転楕円体は落葉広葉樹を、円錐は針葉樹をそれぞれ示す。

まえがき

森林総合研究所は、平成13年度から組織の形態が政府直属の研究機関ではなく、独立行政法人に変わりました。独立行政法人とは、政府が持っていた政策の立案機能と実施機能を分離し、政策の実施を担当する組織として作られたものです。その業務目標を達成するため、5年間の中期計画が作られ、研究を進めるに当たって11の重点研究領域が定められました。それらは、「森林における生物多様性の保全に関する研究」、「森林の国土保全、水資源かん養、生活環境保全機能の高度発揮に関する研究」、「森林に対する生物被害、気象災害等の回避・防除技術に関する研究」、「多様な公益的機能の総合発揮に関する研究」、「地球環境変動下における森林の保全・再生に関する研究」、「効率的生産システムの横築に関する研究」、「森林の新たな利用を促進し山村振興に資する研究」、「木質資源の環境調和・循環利用技術の開発に関する研究」、「安全・快適性の向上を目指した木質材料の加工・利用技術の開発に関する研究」、「生物機能の解明と新素材の開発に向けた研究」、および「森林・林業・木材産業政策の企画立案に資する研究」です。さらに、それらの研究を支える基盤的な知識の集積を目的として、基盤的測定技術の開発など、基盤的研究を長期的視点に立って推進することが定められました。

関西支所の研究も、全てこの課題系列の中に入って行うようになり、地域の研究が見えにくくなったとのご指摘もあります。しかし、関西地域の森林・林業の現状を見ると、生態系の断片化、放置された人工林、ナラ類の集団枯損などの新たな病虫獣害の拡大などの問題、そして都市周辺の里山などにおける機能発揮や、古事の森などにおける枯渇している資源生産への期待など、一刻も早い実用的な成果の積み上げが求められています。

私たちは、上記の問題の解決を目指して平成13年度に新たな出発をしました。本年報は、当支所の平成13年度の試験研究の概要、主要な研究成果、およびその他業務の関連資料をとりまとめたものです。これらの資料が皆様の業務にいささかでもお役に立ちますことを願うとともに、忌憚ないご意見をお聞かせいただければ幸甚に思います。

平成15年1月

森林総合研究所関西支所長 金子 繁

目次

1.平成13年度 研究課題一覧表

  1. 森林総合研究所全研究課題
  2. 森林総合研究所関西支所関係抜粋

2.関西支所における研究推進の背景と方向

3.平成13年度関西支所の研究概要

  1. 主要樹木集団の遺伝的多様性評価手法の開発および繁殖動態の解析
  2. 森林施業が森林植物の多様性と動態に及ぼす影響の解明
  3. 崩壊に瀕した大台ヶ原森林生態系の修復のための生物間相互作用の解明
  4. 希少・固有動物の個体群に影響を与える要因の解明
  5. 水流出のモニタリングと全国森林流域の類型化
  6. 湿雪なだれの危険度評価手法の開発
  7. 被害拡大危惧病虫害の実態解明と被害対策技術の開発
  8. 集団的萎凋病の対策技術の開発
  9. マツノマダラカミキリ生存率制御技術の開発
  10. マツ抵抗性強化技術の開発
  11. スギ・ヒノキ等病害の病原体と被害発生機構の解明
  12. サル・クマ等の行動・生態と被害実態の解明
  13. 森林火災の発生機構と防火帯機能の解明
  14. 持続的な森林管理に向けた森林情報解析技術の開発
  15. 急峻山岳林における立地環境特性の解析と複層林への誘導のための森林生態系変動予測技術の高度化
  16. 国際的基準に基づいた生物多様性及び森林の健全性評価手法の開発
  17. 酸性雨等の森林生態系への影響解析
  18. 森林資源量及び生産カの全国評価
  19. 人為的森林活動及び森林バイオマスのポテンシャリティー評価
  20. 森林生態系における炭素固定能の変動機構の解明
  21. 多様な森林構造におけるCO2固定量の定量化
  22. 森林土壌における有機物の蓄積及び変動過程の解明
  23. 地球温暖化による生物圏の脆弱性の評価に関する研究
  24. 各種林型誘導のための林冠制御による成長予測技術の開発
  25. 伐出および育林コストに及ぽす諸要因の解明
  26. 都市近郊・里山林の生物多様性評価のための生物インペントリーの作成
  27. 人と環境の相互作用としてとらえた里山ランドスケープ形成システムの解明
  28. 都市近郊・里山林における環境特性の解明
  29. 都市近郊・里山林の管理・利用実態の解明
  30. スギ花粉症克服に向けた総合研究
  31. 保健休養機能の高度発揮のための森林景観計画指針の策定
  32. 持続的な森林管理・経営の担い手育成及び施業集約・集団化条件の解明
  33. 収穫試験地等固定試験地の調査
  34. 森林水文モニタリングネットワーク

4.主要な研究成果

  1. ホオノキの結実に現れる近交弱勢とその集団間変異
  2. 森林の遷移をアニメーション化する
  3. 旧玉野試験地における林野火災跡地の侵食土砂量の変化
  4. 高密度に植栽されたヒノキ林におけるアルベドの特性
  5. 山城試験地の尾根部気象観測タワーにおける二酸化炭素貯留量について
  6. 自動開閉式葉群チャンバーの開発とコナラにおける測定例
  7. 近畿地域における渓流水中の窒素形態
  8. シカとササが土壌中の無機態窒素濃度の変動に及ぼす影響
  9. アカネズミにおけるタンニン結合性唾液タンパク質の検出
  10. NMR-CTによる樹幹内の水分分布および罹病組織の検出
  11. サビマダラオオホソカタムシの関西支所構内における野外放飼試験
  12. 現存植生図にみる近畿地方の二次林の特徴

5.研究資料

  1. 高野山スギ・ヒノキおよび新重山ヒノキ収穫試験地の土壌物理特性と炭素・窒素貯留量
  2. アカマツ-スギ・ヒノキ複層林の成長―地獄谷収穫試験地定期調査報告―
  3. 紀南地方壮齢人工林の成長―茗荷淵山・白見収穫試験地定期調査報告―

6.関西支所研究成果発表会記録

  1. ナラ枯れの病原菌を運ぶカシノナガキクイムシ
  2. 鳥は虫を食べて木を育てる

7.試験研究発表題名

  1. 平成13年度 試験研究発表題名一覧

8.組織・情報・その他

  1. 沿革
  2. 土地及び施設
  3. 組織
  4. 人の動き
  5. 会議等の開催
  6. 依頼出張
  7. 職員研修
  8. 受託研究員受入
  9. 海外派遣・出張
  10. 見学者
  11. 試験地一覧表
  12. 気象年報