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更新日:2013年3月11日

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「効率的なコンテナ苗生産のための技術検討会」の開催結果について

 「効率的なコンテナ苗生産のための技術検討会」の開催概要について、以下の通りお知らせいたします。当日は全国より多くのご参加、そして活発なご議論を頂きありがとうございました。

1.日時

 平成24年8月29日(水)午前10時~午後5時

2.場所

 (独)森林総合研究所林木育種センター大会議室(茨城県日立市)

3.参加者

民間苗木生産者                     49名
都道府県(林業行政/研究員)            37名
林野庁                           3名
森林総合研究所/林木育種センター職員     23名
その他                           7名
合計                           116名

4.議事次第

(1)開会挨拶

   林木育種センター所長 井上達也

(2)基調講演

(ア)日本の実生コンテナ苗生産について

森林総合研究所林業工学研究領域機械技術研究室主任研究員 落合幸仁

(イ)Mスターコンテナを用いた挿し木苗生産システムの開発と実用化

宮崎県林業技術センター育林環境部特別研究員副部長 三樹陽一郎

(3)特別講演

LIECO社におけるコンテナ苗生産について

オーストリアLIECO社長ラムスコグラー博士

(4)パネルディスカッション      

○パネリスト:ラムスコグラー博士

太田清蔵氏 (全苗連会長)

三樹陽一郎氏(宮崎県林業技術センター)

落合幸仁氏 (森林総合研究所)

星比呂志氏 (林木育種センター)

(ファシリテーター:海外協力課長 木村穣)

○主な論点

(ア)コンテナの形状及び用土について

(イ)生産方法について

・種子選別、播種、移植について

・温湿度・灌水・施肥等環境管理について

・苗木、根系の形状及び植栽後の成長について

(ウ)コンテナ生産システム全般について

 ・効率的な生産システム、配送システム、コスト等

(5)閉会挨拶

林木育種センター育種部長 近藤禎二

(司会進行:海外協力部長 清水邦夫)
発表に用いられた資料等

(1)日本の実生コンテナ苗生産について(落合主任研究員プレゼン資料(PDF:726KB)

(2)Mスターコンテナを用いた 挿し木苗生産システムの開発と実用化(三樹副部長のプレゼン資料(PDF:1,054KB)

(3)LIECO社におけるコンテナ苗生産について (ラムスコグラー博士のプレゼン資料(PDF:1,652KB)  ビデオ1ビデオ2ビデオ3

(4)パネルディスカッションに用いたプレゼン資料(PDF:4,063KB)

(5)スギ直播きコンテナ苗について(太田会長説明資料(PDF:67KB)) 

パネルディスカッションでの主な論点と示唆された事項 

 

項目

主な論点

示唆された事項

コンテナの形状

スリットの有無

・ほとんどの樹種でスリットは必須。

・Mスターでは、今のところスリットの必要性は認められない。

用土について

土、籾殻等の混入

・土を入れると、①抜けにくくなる、②雑菌が入る、③重くなる、④施肥などのコントロールが難しくなる、といった不利な点が生じる可能性。

・籾殻を入れると、籾殻の発酵によって窒素不足になる。

・できるだけシンプルな培地とすることによって、成形性が良くなり、 管理が容易になる。

生産方法

 

種子の精選精度

 

 

種子播種数

 

間引き

 

移植

 

 

 

 ・発芽率はコンテナの効率を高める上で重要。発芽率を上げるために、精選精度をもっと上げるための工夫が必要

 

・間引きの手間を少なくするため、最小限の播種数とする

 

・間引き作業は、グレーディングを行う絶好のタイミング

 

・裸根苗の移植は根の変形を伴う危険性が高い。

・移植作業時にも、グレーディングを行う

 

管理

 

温湿度管理

 

 

灌水

 

 

施肥

 

 

根系の形状

 

 

植栽後の成長

 

・細かく温度管理のできる温室はコストがかかるので、播種後の数週間のみ温室を利用する。

・スギは播種床の温度を上げると発芽率が下がる可能性がある(他のほとんどの樹種も同様)

 

・灌水は成長と休眠をコントロールするための重要なツールである。

・スリットのないコンテナで根腐れを起こさないようにするには、水分管理を細かくコントロールする必要がある

 

・休眠、pH管理などをきめ細かく行うには元肥を入れず液肥のトップドレッシングが適している。

・植栽後の成長を期した弁当肥については、徒長、肥料やけなどを起こさないよう施肥量等に配慮が必要

 

・根の成長期は年に2回ある。トウヒでは1つのコンテナに6成長期以上おいてはいけない。スギだと3成長期くらいが限度のように感じる。

・どのような苗木を育てるかという観点で根を育てることが重要

 

・根の成長点が活性化された状態で植林地に植栽すると、植栽直後から根が伸長するため、乾燥被害に強くなり、補植もほとんど不要

生産システム

規模

 

 

 

生産コスト

 

 

 

配送システム

 

 

 

植え付け

 

 

・コスト削減のためには設備投資を最大限活かす方向で生産規模の検討が行われる。

 

・灌水装置と温室に対してどの程度の設備を整えなければならないか、によって規模の最小単位は自ずと見えてくる.

 

・コンテナ苗の価格は、そのコストを反映させるのであれば自然と高くなる

・値段が高くても売れるような高い品質の苗を生産しなければ事業として長続きできないのではないか

 

 

・コンテナの利点を最大限活かすためには、配送システムまでを合理化する必要がある

・伐採とセットで植栽を行えば、配送の問題の他、下刈りコストの問題も軽減される。そのための森林所有者への教育が重要 

 

 

・コンテナの形状に合わせた植え穴を掘ることによって、苗木の初期生長が大きく異なる可能性がある

 

 

7.写真

2  4

            井上所長の開会挨拶                                    基調講演を行う落合主任研究員

 

6  8

            基調講演を行う三樹副部長                               特別講演を行うラムスコグラー博士

 

10  12

             熱心に質問する参加者                                質疑に応えるパネリスト(全苗連太田会長)

 

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   実際のコンテナ苗を前に技術談義を行う三樹副部長と参加者

 

 

15

 

                          参加者全員による集合写真

 

問い合わせ先
林木育種センター
海外協力課   担当:木村、渡邉
電話:0294-39-7013
Fax:0294-39-7306





 

 

 

 

 

 


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お問い合わせ

所属課室:森林総合研究所林木育種センター育種企画課 

〒319-1301 茨城県日立市十王町伊師3809-1

電話番号:0294-39-7002

FAX番号:0294-39-7306

Email:ikusyu@ffpri.affrc.go.jp