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更新日:2021年3月10日
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登壇者
吉田 尚樹 氏 (東京チェンソーズ)
宗岡 寛子 氏 (森林総合研究所)
松田・セルジオ・セイチ 氏 (天竜森林組合)
杉山 沙織氏 (林業女子会@東京)
2016年5月31日、日本森林技術協会大会議室にて「森林・林業の研究 - 現場をダイバーシティネットワークでつなげる!!」と題するミニシンポジウムが開催されました。登壇者は多様な背景を持ち林業現場・研究へと入った方々であり、興味深い報告が続きましたが、中でも印象的だったのが天竜森林組合からの報告でした。外国人労働者を雇用したのですが、日本語の壁により森林作業に関わる各種資格の取得が困難(受講すべき講習が日本語)で、結果として資格保持により得られる給料分があげられない状況だったそうです。そこで、新しい分野(資格)で給料を上げる方法はないか模索し、特殊伐採のためのツリークライミング技術を取得することで給料upを目指したところ、結果として事業体としても従来は実施していなかったツリークライミングによる高所での伐採作業という新しい技術を得ることになり、事業体としての仕事に広がりがでた、ということでした。新たな人を取り込むことで、新しいことを学び、結果として組織が活性化され、新しいもの・価値を創造するという、ダイバーシティ&インクルージョンの実践ではなかろうかと感じました。
残念ながら個別報告からは研究-現場をダイバーシティネットワークでつなげる、というダイレクトな答えは見え難い気がしましたが、総合討論でも様々な方向の意見がでました。そのなかで、多様な人材を活かすためには人の話をよく聞いたり必要なサポートをしたりといった「愛」が必要、という意見がでて記憶に残りました。それ以外にも示唆に富む議論が行なわれましたので、各人がいろいろな発想を得られたらいいなと思いました。
生物多様性研究拠点 宮本麻子 ・ 森林立地研究領域 古澤仁美 : 記
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