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更新日:2017年9月28日

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「輝く女性活躍を加速する男性リーダーの会」「イクボス宣言」セミナー参加報告

  • 日時 2017年09月4日(月曜日)
  • 場所 筑波大学(つくば市天王台1-1-1)
  • 主催 筑波大学
  • 共催 つくば女性研究者支援協議会
  • 参加者 ダイバーシティ推進室長 安部久

多様な人材を活かした組織マネジメント~イクボスが果たす役割とは~

講師】宮原淳二氏 (株)東レ経営研究所ダイバーシティ&ワーク・ライフ・バランス推進部長

宮原氏は、大手化粧品会社の資生堂に21年間勤務し、男女共同参画・ワーク・ライフ・バランスの分野で中心的な役割を担っていました。また、2005年度には育児休業を取得されました。2011年1月に東レ経営研究所に転職し、社外活動として、内閣官房すべての女性が輝く社会づくり推進本部「暮らしの質」向上検討会・座長、文部科学省中央教育審議会・専門委員、厚生労働省委託事業「短時間正社員制度研究会」委員等、政府が掲げる働き方改革に関する委員等を歴任されています。講演の内容は、1.ワーク・ライフ・バランスの必要性、2.多様な人材が活躍できる職場づくり、3.女性職員の育成・キャリア形成支援、4.イクボスの存在が組織を変える、でした。途中休憩をはさんだ2時間というご講演でしたが、DVD視聴によるケーススタディもあり、長いと感じませんでした。管理職の方を中心に多くの方に聞いて頂きたい内容でした。

ワーク・ライフ・バランスの必要性

労働人口が減少する現在の日本にとって、ワーク・ライフ・バランスの必要性はかなり高く、時間制約のない男性職員が労働力の中心であったこれまでの社会を、子育てや介護といった時間制約のある職員も含む全ての職員が活躍できる社会にしなければ、日本は持続的に成り立っていかないということです。それには、プロ野球のように試合時間が決まっていない働き方から、サッカーのように決められた時間内で成果を出すことが評価されるしくみを作る必要があるということでした。予め仕事のゴールのイメージを共有し、不要な仕事は行わないことが大切であると述べられました。

多様な人材が活躍できる職場づくり

仕事と育児の両立に悩むご夫婦のDVDを視聴して、上手くいっていなかったご夫婦に、上司としてどのような対応をすればよかったか、グループで討論しました。普段から職員同士が話し合ってお互いの家庭状況等を把握しておけば、問題が大きくならなかったのではないか、という声が多く聞かれました。差し支えない範囲でプライベート情報などを職場の仲間と共有しておくことが重要であるということでした。また、平成23年度の統計では、6歳未満の子どもを持つ男性の約8割がほぼ家事を行わず、7割が育児を行わないというということのようです。共働き世帯が大多数となった現在は、家事、育児のやり方についても夫婦でコンセンサスを得ておくということも重要であるということです。

女性職員の育成・キャリア形成支援

日本では、改善はされてきているものの、男女平等の程度を表すジェンダーギャップ指数は他国に比べて低くなっています。特に政治や経済分野で低く、女性の管理職の増加が課題です。女性職員のキャリア形成支援には、上司として日頃のコミュニケーションを通じて期待している旨を伝えること、若いうちから多くの経験を積ませ仕事の面白さを感じさせることが重要だということです。ふわっとした仕事よりも責任ある仕事を積んだ経験は、出産や育児といったライフイベントを経ても、活躍し続ける原動力になるということです。部下に対する期待の伝え方を学ぶケーススタディもありました。

イクボスの存在が組織を変える

イクボスとは、部下やスタッフのワーク・ライフ・バランスを考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司のことだそうです。横軸にワーク・ライフ・バランスを、縦軸に会社での成果をとって、イクボスの位置づけについて説明されました。イクボスの実践にもやはり職場でのコミュニケーションが大事で、信頼とコミュニケーションは業務効率化の両輪ということだそうです。課長と一般社員に、職場内で情報共有されているか、部下のことを理解しているか、部下の話を聞くか、部下を褒めるかなどのアンケート調査をしたところ、「はい」と回答する割合は、総じて、課長の方が一般職員よりも高くなるようです。上司が思っていることと、部下が感じていることには差があるようで、上司はもっと丁寧に分かりやすく部下に伝えることが必要ということでしょうか。制度づくりから風土を変え、そこから上司(イクボス)を育成することが重要のようです。

ダイバーシティ推進室長
安部久:記

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