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更新日:2021年3月10日

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Authentic Leadership~自然体で満たされたリーダーシップ~を実現する女性リーダー育成研修体験セミナー参加報告

  • 日時:2018年11月27日(火曜日)
  • 場所:東京国際フォーラム 会議室
  • 主催 : ウーマンズリーダーシップインスティテュート株式会社
  • 参加者:森田 えみ 

参加報告

女性リーダー育成研修とのことでしたが、私自身は「女性」に特化したところに特に関心はなく、現在行っている20人弱のメンバーによる他大学との共同研究では取りまとめを行っているにもかかわらず、至らないと思うことも多々あるため、Authentic Leadershipとはどのようなものか知りたくて、参加させて頂きました。

同じ場面でもジェンダーにより行動に違いが見られる

「研究」という仕事の世界に限って言えば、特に女性というジェンダーの差を感じることはなかったのですが、受講して、仕事上もジェンダーの差の中にいることを認識しました。価値観には男女で傾向の差があり、自分も女性の傾向に当てはまっていることに気づきました。例えば、ストレスになることはジェンダーで傾向に違いがあることや、それが行動の差にもつながっていることを学びました。その中で、女性は、人から拒絶されることや、自分が十分にできていない(公私いずれも)ことなどを怖れ、ストレスに感じる傾向があるとのことでした。私自身、当てはまっており、十分にできていないと思っているため、下の立場の方にも迎合しすぎて、必要な場面でも毅然とした態度をとれていないことに気づいたことは収穫でした。また、昇進のチャンスがあった場合にも、男性なら60%くらいの自信があれば「任せて下さい」と受ける一方、女性では100%の自信がないと受けない傾向があり、「私で良いのでしょうか」とか「他の人の方が適任です」と言ってしまうなど、同じ場面でもジェンダーにより行動に違いが見られるとのことでした。

女性のリーダーを継続して誕生させるためには

女性のリーダーを継続して誕生させるためには、これらのジェンダーによる行動の差を理解して、上層部が対応する必要があるとのことでした。それには、

(1)トップが女性リーダーを誕生させたいという一貫した行動をとること、

(2)女性自身がリーダーとなるようなトレーニングを受けること、

(3)上司が男女の差を理解したメンタリングを行う事、

(4)横のつながりによるネットワークを持つこと、及び、ロールモデルとなり得る女性リーダーとなっている人が既にいることなどがありました。

(当日の配布資料より。Women matter. McKinsey & Company)

女性リーダーを誕生させなければならないのか

幸いなことに、私は仕事でジェンダーによる不利益を感じることはなかったのですが、女性リーダーのロールモデルになり得る人は身近にはいないことにも気づきました。そして、そもそも、「女性リーダーを誕生させなければならない」のかを考える機会にもなりました。これまで、「研究の世界」において、ジェンダーによる差を感じていなかったため、特に「女性」リーダーがいてほしいと思ったこともありませんでした。プロジェクト型の研究でも、所属している組織の運営でも、リーダーの適性があれば、特に「女性」にこだわる必要はないと思っていました。しかし今回受講して、男女で仕事上でも価値観などの差があるとしたら、「組織運営」という点においては、男性の傾向に限った意思決定ではなく、女性も関わった方が組織としては柔軟性があり、より発展が見込めるのではないかとも感じました

価値観の傾向の差に気づく

本格的なセミナーは3カ月かかるとのことで、Authentic Leadershipをよく理解したとは言えませんが、今回の体験セミナーでも、十分気づきはありました。参加者16名中3名は男性の参加でした。男女ともに、ジェンダーによる価値観の傾向の差に気づき、共有していただけるようでしたら、登用等の判断にも違いが出てくるかも知れません。ひいては、それが組織のより良い発展につながる可能性もあります。森林総研に限らず、社会全体が良い方向に行くことを願っています。

森林管理研究領域 環境計画研究室 森田 えみ:記

 AuthenticLeadership 東京国際フォーラム

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