ダイバーシティ推進室 > 知る > ダイバーシティ推進セミナー > 森の子育てを考える座談会
更新日:2021年3月17日
ここから本文です。
NPO法人「イクメンクラブ」の長谷川潤さん、小祝誉士夫さん、当所研究員でイクメンクラブメンバーでもある佐野さんらと、男性の子育てについての座談会が開かれました。
宮本室長より本所の取り組みを紹介した後、長谷川さんよりイクメンクラブの活動について紹介いただきました。森林総研の取り組みを「非常に進んでいる」と評価された長谷川さん。普段は大手広告会社に勤務し、多忙な日々を過ごしつつ、余暇を利用してイクメンクラブの活動を行っています。そもそも「イクメン」という言葉は、長谷川さんが2006年の社内プロジェクトで発案した言葉で、これが社会現象に発展、今に至ります。ご自身の余暇を利用して、親子はだし運動会、炭焼き体験、酒蔵での子供向け飲料作り、ツリーハウス作りなど、数々のイベントを企画。2011年にはNPO法人化し、親子イベントだけでなく、イクメンBar、男性の料理研究会など、幅広くかつ楽しく育児に参加する男性同士、お話する場を提供してきました。
長谷川さんは(とある原体験から)自然の中で人間関係が大いに育まれることに着目し、「イクメンキャンプ」を開催。そのコーディネートをしているのが当所職員の佐野さんです。長谷川さんに続き、その取り組みを紹介して頂きました。かねてより独自で子供・親子対象の自然観察会を開催し、森林インストラクターの資格も持つ佐野さん。イクメンクラブのメンバーとしての活動で、神奈川の知り合い林家と協力して野外活動を企画してきました。伐倒体験(+鍋パーティー)、植樹体験(+箸作りイベント)など、林業を体験しつつ親子で楽しめる、そんな活動の数々を紹介して頂きました。
お二人の活動紹介の後は参加者との座談会に。子育てについて、自然との関わり方について、奥さんとの関係について、などざっくばらんな雰囲気で話し合いました。今時の子供たちを森に親しませる方法について聞いてみたところ、「特になにもしない」とのこと。子供たちは勝手に森のなかのもので遊ぶようになるんだそうです。
講演や座談会の中で終始感じたのは、ご本人たちが「とても楽しんでいる」ということでした。「イクメンという言葉にはネガティブな反応も多い」そうなのですが、長谷川さん・佐野さんらの取り組みのモットーは「出来ることを出来る範囲で」、そして「妻への感謝を忘れない」でした。だからこそ、活動を続けられるのだと感じました。
あくまで自然体の長谷川さん・佐野さんは、森が持つ人間形成効果を大きくとらえ、本所研究員で森林浴の研究をされている森田さんを交えたキャンプを企画してます。これらを発展させて、いつか「森のプロジェクトを成功させたい」という思いを伝えて閉会となりました。
そしてこの報告を自宅で書いてると「とーちゃん、ままごとしよう」と娘に誘われました。こういうの出来る時ってあっという間に過ぎ去るんですよね。無理なくやっていこうと思いました。
植物生態研究領域 樹木生理研究室 男女共同参画室(併任)
矢崎 健一:記
NPO法人イクメンクラブについて(http://www.ikumenclub.com/(外部サイトへリンク))
イクメンキャンプin大子町開催案内(PDF:391KB)(2015年10月10日から10月11日開催)
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
お問い合わせ
Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.