ここから本文です。
1. 受賞名 | 第46回林業科学技術振興賞(研究奨励賞) (受賞日:2007年5月31日) |
---|---|
2. 受賞者の氏名、所属 | 森林総合研究所 林業経営・政策研究領域 林業動向解析研究室 嶋瀬 拓也 |
3. 受賞理由 |
1990年代以降における住宅資材市場の構造変化と製材業の対応 |
4. 受賞理由の簡単な紹介 | 1990年代以降のわが国の住宅資材市場は、住宅産業における大企業への生産集中や、機械プレカットの普及を受けて、集成材や合板の普及が著しく進み、それに伴って製材品の需要は著しく縮小した。このような変化に対し、製材業が、生産規模ごとに異なる市場対応をとっていることを明らかにした。大規模製材業は、積極的な設備投資によって供給力と品質管理能力をさらに高め、この変化に対応しようとしている。他方、中小製材業は、大工・工務店の受注低迷を受けて急速に減少しており、一部は地域材住宅運動や森林認証(CoC認証)の取得に活路を求めようとしている。林業振興に関する施策の分析・評価に基礎的な視点を提供するとともに、今後、研究を深化・発展させることによって、地域林業の振興に役立つと期待される点が評価された。 |
お問い合わせ
Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.