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1. 受賞名 | 第8回日本農学進歩賞 (受賞日:2009年11月25日) |
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2. 受賞者の氏名、所属 | 森林総合研究所 生物工学研究領域 樹木分子生物研究室 二村 典宏 |
3. 受賞理由 |
裸子植物スギの完全長cDNAの大規模収集と機能解析 |
4. 受賞理由の簡単な紹介 | 林業分野におけるスギ花粉症対策として、遺伝子組換え技術を用いた花成制御技術の開発や、雄性不稔スギ等新品種作出の選抜効率を高めるためのDNAマーカー開発が求められている。そのためには、雄花や花粉の発達過程で働く遺伝子の詳細な情報が必要である。本研究では、スギ雄花や花粉のcDNAライブラリーからEST(Expressed Sequence Tags)情報を収集し、これらの器官で働く遺伝子群を解析した。既知の遺伝子との相同性検索による転写産物の機能付けにより、花粉アレルゲンとして働く可能性のある遺伝子や開花制御に関連する転写因子を明らかにした。裸子植物で完全長cDNAを大規模に収集し、解析した例はなく、森林科学や今後の林木育種に有用な情報を与えたとして、農学の進歩に貢献したことが評価された。 |
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