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1. 受賞名 | 第55回林木育種賞 (受賞日:2012年5月18日) |
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2. 受賞者の氏名、所属 |
多摩森林科学園 教育的資源研究グループ 勝木 俊雄 |
3. 受賞理由 | 日本産希少トウヒ属樹木の保全に関する研究 |
4. 受賞理由の簡単な紹介 |
本州中部に遺存的に分布するトウヒ属の希少樹木、ヤツガタケトウヒおよびヒメバラモミについて、その分類を整理し、保全のための種同定に確固たる基準を与えた。また、集団遺伝学的解析および立地環境解析から、地理的変異や分布特性を明らかにし、保全方策樹立のための根拠を与えた。さらに、中部森林管理局によるヒメバラモミの保全事業に積極的に関与し、その現地外保全の実現に大きく貢献した。現地保全についても、ヤツガタケトウヒの種子生産、稚樹の成長と生残など、天然更新を図る上での重要な研究を行っている。これら一連の研究および実践は、我が国の希少樹木の保全を進める上でのモデルとなり、林木育種における森林遺伝資源の保存という観点から評価された。 |
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