ここから本文です。
1. 受賞名 | 2012年度日本育種学会論文賞 (受賞:2013年6月) |
---|---|
2. 受賞者の氏名、所属 |
森林遺伝研究領域(現 首都大学東京) 加藤 珠理 森林遺伝研究領域 松本 麻子 森林遺伝研究領域 吉村 研介 多摩森林科学園 勝木 俊雄 多摩森林科学園 岩本 宏二郎 ウプサラ大学進化生物学センター 津田 吉晃 住友林業株式会社 石尾 将吾 住友林業株式会社 中村 健太郎 遺伝学普及会 森脇 和郎 国立遺伝学研究所 城石 俊彦 国立遺伝学研究所 五條堀 孝 多摩森林科学園 吉丸 博志 |
3.受賞理由 | DNAマーカーにより精度の高いクローン識別を行い、日本で古くから栽培育成されてきたサクラの栽培品種の網羅的な実態解明に成功したとして、以下の論文が評価された。
Clone identification in Japanese flowering cherry (Prunus subgenus Cerasus) cultivars using nuclear SSR markers 「核SSRマーカーによるサクラ(Prunus subgenus Cerasus)栽培品種の識別」 Breeding Science Vol.62 (3) :248-255 doi:10.1270/jsbbs.62.248(外部サイトへリンク) |
4. 受賞の簡単な紹介 |
日本にはサクラの栽培品種が数多く存在するが、外部形態での識別が困難な場合がある。本研究では、多型性の高いDNAマーカー(マイクロサテライトマーカー)を用いて栽培品種の識別を行った。その結果、同じ品種名で遺伝子型が異なるものや、同じ遺伝子型であるのに異なる品種名がついたものが複数存在していた。また枝変わりなどの細胞質突然変異で生じた品種も確認された。今回の研究のようにDNAマーカーを利用したクローン識別技術を導入することで、サクラの栽培品種間の関係を正確に整理することが可能になった。 |
お問い合わせ
Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.