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1.受賞名 | 平成28年度日本エネルギー学会論文賞(受賞日:2016年8月9日) |
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2.受賞者の氏名、所属 |
柳田 高志・吉田 貴紘(木材加工・特性研究領域) 陣川 雅樹(林業工学研究領域) |
3.受賞理由 |
「再生可能エネルギー固定価格買取制度を利用した木質バイオマス発電事業における原料調達価格と損益分岐点の関係」と題した論文が、日本エネルギー学会誌に発表された論文中、特に優れたものとして、その学術的価値が高く評価された。 |
4.受賞の簡単な紹介 |
2012年7月に再生可能エネルギーの固定価格買取制度が施行された。この制度を利用して、これまでほとんど利用されなかった林地残材や間伐材等を燃料とする発電所の建設が進められている。そうした木質バイオマスを燃料とする発電事業を成功させるには、燃料をある一定価格以下で安定的に調達することが必須である。この価格がいくらになるのかを推算するためにはモデルの作成とパラメータの整理が必要となる。そこで、既に運転を行っている発電所のヒアリングや文献調査から収集したデータに基づいて、種々の関係を定式化し、これらの式を統合して、木質バイオマス発電事業のコスト構造をモデル化した。これにより、木質バイオマス発電における燃料価格と損益分岐点の関係性を明らかにし、燃料の調達コストに関する指標の一つを提示した。 受賞論文:日本エネルギー学会誌94(3):311-320(外部サイトへリンク)
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