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更新日:2017年6月5日

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第57回日本木材学会賞(安部 久)

1.受賞名 第57回日本木材学会賞(受賞日:2017年3月18日)
2.受賞者の氏名、所属

安部 久(木材加工・特性研究領域)

3.受賞理由

木材の樹種識別技術の高度化に関する研究が、木材のトレーサビリティ検証や木質文化財の科学的な検証に貢献するものとして高く評価された。

4.受賞対象研究の紹介

違法な木材の流通防止に求められる木材のトレーサビリティを検証するため、木材組織の観察とDNA分析を併用することにより、南洋材や木質文化財の樹種識別を調べる精度を向上させた。また、仏像などの木質の文化財の樹種を科学的に検証するために、伐採後、数百年経過した木材に残存するDNAの量を明らかにするとともに、近赤外線*を用いて非破壊で木材の樹種を調べることができることを明らかにした。

 * 可視光線と赤外線の間の波長領域の目に見えない光

1) Abe, H., Watanabe, U., Yoshida, K., Kuroda, K., Zhang, C.: Changes in the organelle and quantity, quality, and DNA distribution in the wood of Cryptomeria japonica over long-term storage, IAWA J., 32(2), 263-272 (2011). DOI: 10.1163/22941932-90000056(外部サイトへリンク)

2) Watanabe, U., Abe, H., Yoshida, K., Sugiyama, J.: Quantitative evaluation of properties of residual DNA in Cryptomeria japonica wood, J. Wood Sci. 61(1), 1-9 (2015). DOI:10.1007/s10086-014-1447-6(外部サイトへリンク)

3) 安部久,渡辺憲,石川敦子,能城修一,藤井智之,岩佐光晴,金子啓明,和田浩: 近赤外分光法を用いた木彫像用材の非破壊的な樹種識別 −木材標本を用いた分析−, 木材保存 41(4), 162-170 (2015). DOI: 10.5990/jwpa.41.162(外部サイトへリンク)

4) Abe, H., Watanabe, K., Ishikawa, A., Noshiro, S., Fujii, T., Iwasa, M., Kaneko, H., Wada, H.: Simple separation of Torreya nucifera and Chamaecyparis obtusa wood using portable visible and near-infrared spectrophotometry: Differences in light-conducting properties. J. Wood Sci. 62(2), 210-212 (2016). DOI: 10.1007/s10086-016-1541-z(外部サイトへリンク)

5) 安部久:木材の樹種識別の重要性と識別技術, 木材学会誌 62(6), 240-249 (2016). DOI: 10.2488/jwrs.62.240(外部サイトへリンク)

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