森林計画学会賞（黒岩菊郎記念研究奨励賞）（田中 真哉）

田中 真哉（関西支所）

「Stand volume estimation using the k-NN technique combined with foresy inventory data, satellite image data and additional feature variables」と題した論文が、森林の管理計画に必要な森林資源量の効率的な評価に貢献するものとして、その学術的価値が評価された。

多点の林分調査データと衛星データを利用して森林資源量を広域推定する際に、環境因子等を変数として統計モデルに利用することの効果を検討し、森林タイプの情報と夏季降水量が精度向上に寄与することを明らかにした。また、推定値はばらつきが大きいもののバイアス（偏り）がないという精度検証結果によって、多点の林分調査データと衛星データを利用した方法が地域レベルの森林資源評価に有効であることを示した。

受賞論文：Stand volume estimation using the k-NN technique combined with foresy inventory data, satellite image data and additional feature variables, Remote Sensing 7(1), doi:10.3390/rs70100378（外部サイトへリンク）

本研究は、季刊 森林総研No.35「空から森を観る」の「地球観測衛星の画像を利用した森林資源の広域評価」で紹介していますので、ご覧ください。