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1.受賞名 | Ecological Research Award 2019(受賞日:2019年3月18日) |
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2.受賞者の氏名、所属 |
藤井 一至(立地環境研究領域) |
3.受賞理由 |
土壌および植物・土壌間の相互作用の役割について、大陸間の比較から検討することで熱帯雨林における高い生産性、生物多様性の維持機構が解明できるという成果が、学術的に高く評価された。 |
4.受賞対象研究の紹介 |
熱帯雨林は高い生産性や生物多様性を持つが広く知られているが、それを支える土壌は東南アジア、中南米、アフリカで大きく異なる。東南アジアには地質的に新しい強酸性土壌にフタバガキ科樹木が優占する一方で、中南米やアフリカ大陸には地質年代のより古い土壌が発達し、マメ科樹木が相対的に増加する。従来、強く風化した土壌が広く分布すると考えられてきた熱帯雨林に土壌の多様性、大陸間比較の視点を提供することによって熱帯雨林の多様性の維持機構の理解・解明が可能になることを指摘した。 Plant–soil interactions maintain biodiversity and functions of tropical forest ecosystems. Ecological Research 33: 149–160 |
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