ホーム > 研究紹介 > トピックス > 職員の受賞・表彰 > 平成30年度日本応用動物昆虫学会奨励賞(向井 裕美)

更新日:2019年4月18日

ここから本文です。

平成30年度日本応用動物昆虫学会奨励賞(向井 裕美)

1.受賞名 平成30年度日本応用動物昆虫学会奨励賞(受賞日:2019年3月25日)
2.受賞者の氏名、所属

向井 裕美(森林昆虫研究領域)

3.受賞理由

亜社会性ツチカメムシ類を対象とした胚に対する保育行動の数々の発見が、今後の昆虫科学分野の発展に貢献するものとして高く評価された。

4.受賞対象研究の紹介

卵保護や給餌を行うツチカメムシの雌親が、卵塊(数十からなる卵をボール状にまとめたもの)を振動させて、一斉に孵化させる現象を発見した。さらに、この一斉孵化を可能にするため、雌親が卵塊中の温度勾配を解消し、胚発生を制御していることを示した。これらはいずれも、節足動物における新しい保育機能を示した重要な発見であり、昆虫の親-胚間コミュニケーションや保育行動の解明に大きく貢献した。

【関連論文】

1) Mukai H., Hironaka M., Tojo S., Nomakuchi S. (2012) Maternal vibration induces synchronous hatching in a subsocial burrower bug. Animal Behaviour 84: 1443-1448

DOI: 10.1016/j.anbehav.2012.09.012(外部サイトへリンク)

2) Mukai H., Hironaka M., Tojo S., Nomakuchi S. (2014) Maternal vibration: an important cue for embryo hatching in a subsocial shield bug. PLoS ONE 9: e87932

DOI: 10.1371/journal.pone.0087932(外部サイトへリンク)

3) 向井裕美 (2016) 動物の親が担う可塑的な孵化制御システム 日本応用動物昆虫学会誌 60: 67-75

DOI: 10.1303/jjaez.2016.67(外部サイトへリンク)

4) Mukai H., Hironaka M., Tojo S., Nomakuchi S. (2018) Maternal hatching synchronization in a subsocial burrower bug mitigates the risk of future sibling cannibalism. Ecology and Evolution 8: 3376-3381

DOI: 10.1002/ece3.3894(外部サイトへリンク)

お問い合わせ

所属課室:企画部広報普及科広報係

〒305-8687 茨城県つくば市松の里1

電話番号:029-829-8372

FAX番号:029-873-0844