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更新日:2019年4月24日

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平成31年(2019年)日本森林学会誌論文賞(平野 悠一郎)

1.受賞名 平成31年(2019年)日本森林学会誌論文賞(受賞日:2019年3月21日)
2.受賞者の氏名、所属

平野 悠一郎(林業経営・政策研究領域 林業動向解析研究室)

3.受賞理由

日本における新興の林地利用形態であるトレイルランニングの発展状況と、それに伴う課題について総合的に整理・把握したことを高く評価された。

4.受賞対象研究の紹介

日本におけるトレイルランニングは、2000年代以降に主要な大会開催、ランニングブーム、中高年を含めた健康・体力維持や自然志向を背景に発展した。しかし、ランナーや大会の急増に伴い、ハイカー等との軋轢増加、植生破壊、事故等の安全管理面も懸念されてきた。この課題解決に向けて、近年、ランナーのマナーや社会的地位の向上を組織的に目指す動きや、有志ランナーが過疎化に直面する自治体・集落等と連携し、森林の有効活用による地域活性化を積極的に担おうとする活動も見られる。こうしたトレイルランニングをはじめとした林地利用の多様化に伴う課題には、欧米でも様々な形で対応が取られており、それらを関連業績にて整理している。

【受賞論文】
日本におけるトレイルランニングの林地利用の現状と動向 ―コンフリクトの表面化とランナーの対応―
日本森林学会誌 100(2)55–64 2018年
DOI:10.4005/jjfs.100.55(外部サイトへリンク)

【関連業績】

イギリスの野外トレイルにおける多様な利用の調整 ―湖水地方を事例として―
林業経済 71(9)1-18 2018年

DOI: 10.19013/rinrin.71.9_1(外部サイトへリンク)

アメリカの林地利用の調整における利用者組織の役割 ―IMBAを通じたマウンテンバイカーの取り組み―
林業経済研究 64(2)12-23 2018年

DOI: 10.20818/jfe.64.2_12(外部サイトへリンク)

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