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1.受賞名 | 第22回森林立地学会誌論文賞(令和元年度)(受賞日:2020年5月13日) |
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2.受賞者の氏名、所属 |
島田 和則(多摩森林科学園) 勝木 俊雄(多摩森林科学園) 大中 みちる(多摩森林科学園) 岩本 宏二郎(多摩森林科学園) |
3.受賞理由 |
掲載論文「暖温帯域の気象害を受けた放置人工林に再生した広葉樹二次林の植物種数および生育環境区分からみた種構成の長期経年変化」において、長期データの分析により放置人工林が広葉樹林化していく過程の植物多様性の変化を明らかにした。この知見は放置人工林の管理の在り方を示唆し、多様性保全を目指す森林管理の研究の進展に貢献するものとして、その学術的価値が高く評価された。 |
4.受賞対象研究の紹介 |
30年前に雪害と風害を受けた針葉樹人工林を対象にして、樹木だけでなく草本植物まで含めた植物種数や種構成の変化を継続調査した。この間に、被災した人工林は広葉樹二次林として成林していった。植物の種構成の変化をみると、被災後3年間は人里・草原・林縁など明るい場所を好む非森林生の植物種数が急増したが、被災後4年目以降は、この地域の自然林(照葉樹林)を構成する植物種数がゆっくりと増加する一方で非森林生の植物種数は減少していき、里山的多様性は低下していった。 詳細はこちら:https://www.ffpri.affrc.go.jp/research/saizensen/2019/20190116-01.html
【受賞論文】 暖温帯域の気象害を受けた放置人工林に再生した広葉樹二次林の植物種数および生育環境区分からみた種構成の長期経年変化 森林立地、60巻1号、11-21、森林立地学会、2018年6月 |
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