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1.受賞名 | 第19回木質材料・木質構造技術研究基金賞第二部門大熊幹章賞(受賞日:2020年12月4日) |
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2.受賞者の氏名、所属 |
加藤 英雄(構造利用研究領域) |
3.受賞理由 |
「国産枠組壁工法構造用製材の材料強度特性に関する研究」は、「南九州地方で生産される寸法型式が206のスギ枠組壁工法用製材のヤング係数」(第21回木質構造研究会技術発表会、2017年)及び「カラマツ206材による荷重継続時間の評価手法に関する検討」(第23回木質構造研究会技術発表会、2019年)の2件が受賞対象業績である他、「枠組壁工法構造用製材及びたて継ぎ材の日本農林規格」の改正や基準強度の設定への貢献が評価された。 |
4.受賞対象研究の紹介 |
受賞対象業績の2件は、国産主要造林木であるスギ及びカラマツの枠組壁工法構造用製材(2X4材、ツーバイフォー材)の材料強度特性に関連するもので、輸入材使用が主流である2X4材の市場において、国産材の利用促進を図るために重要な製造、品質等の基礎的な研究データの収集と木質材料の荷重継続時間に関する国内外の評価法を整理することにより、試験データの解析方法等解決すべき課題を明確化した。「成果が実際に役立つ方向に向かっている」は大熊幹章賞の選考キーワードの1つであるが、近年スギを中心とした2X4材の生産量は徐々にではあるが増加傾向にあり、対象業績は時宜を得たものと言える。 |
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