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1.受賞名 | 令和3年度水文・水資源学会論文賞(受賞日:2021年9月7日) |
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2.受賞者の氏名、所属 |
小田 智基(森林総合研究所森林防災研究領域) 勝山 正則(京都府立大学大学院生命環境科学研究科) 大手 信人(京都大学大学院情報学研究科) |
3.受賞理由 |
森林攪乱後の長期的な流出水量、水質の回復に要する時間とその要因を明らかにすることにより、森林の水・物質循環に関する機能を俯瞰的に評価したことが、水文・水資源学の発展に貢献をなしたと高く評価された。 |
4.受賞対象研究の紹介 |
森林伐採や山火事、虫害などの森林攪乱が起こると、森林からの水流出量や水質が変動することは知られていますが、森林の成長過程においてどのくらい時間で回復するのかは十分に分かっていません。本研究では、日米合わせて20の森林試験流域における長期水文・水質データを用いて、撹乱からの流出水量・硝酸イオン濃度の回復時間を調べた結果、森林の成長過程における流出量と硝酸イオン濃度の回復時間には相関が見られること、硝酸イオン濃度の回復が流出量の回復よりも早いことを明らかにしました。 Oda, T., Green, M.B., Urakawa, R., Scanlon, T.M., Sebestyen, S.D., McGuire, K.J., Katsuyama, M., Fukuzawa, K., Adams, M.B., Ohte, N. (2018) Stream runoff and nitrate recovery times after forest disturbance in the USA and Japan. Water Resources Research, 54, 6042-6054 |
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