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更新日:2021年12月24日

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日本植生史学会第36回大会優秀発表賞(設樂 拓人・松井 哲哉・津山 幾太郎 他)

1.受賞名 日本植生史学会第36回大会優秀発表賞(受賞日:2021年11月15日)
2.受賞者の氏名、所属

設樂 拓人(多摩森林科学園)

松井 哲哉(生物多様性・気候変動研究拠点)

津山 幾太郎(北海道支所)

百原 新(千葉大学)

3.受賞理由

日本植生史学会第36回大会において、「北東アジアにおける最終氷期の遺存樹木3種の種分布モデリングによる分布変遷の推定」が特に優秀な発表として評価された。

4.受賞対象研究の紹介

本研究では、種分布モデルを用いて、最終氷期の遺存種と呼ばれるチョウセンミネバリ(カバノキ科)、ヤエガワカンバ(カバノキ科)、チョウセンゴヨウ(マツ科)について、最終氷期最寒冷期(約2万2千年前)から現在の分布変遷を予測し、その分布変遷に影響を与えた気候要因を考察した。その結果、3樹種は最終氷期最寒冷期には中国大陸東部、朝鮮半島中・南部、日本列島の本州から九州に広域的に分布していたが、大陸部では北上し、日本では分布域が縮小したと予測された。3樹種の分布変遷に最も影響を与えた気候要因は最寒月最低気温であり、氷期以降の温暖化が氷期遺存種に強い影響を与えたことが示された。

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