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1.受賞名 | 日本気象学会・山本賞(受賞日:2021年12月7日) |
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2.受賞者の氏名、所属 |
勝山 祐太(森林防災研究領域) |
3.受賞理由 |
「小型・軽量・安価なディスドロメーターの開発とそれを用いた観測的研究」に関する業績 |
4.受賞対象研究の紹介 |
降水粒子の粒径分布は、降水量の定量的な評価などを行う上で欠かすことのできない基礎情報である。これを観測する既往のディスドロメーター(降水粒径分布測定装置)は、落下速度の測定精度に依存して粒径分布を正確に計測することができないという測定原理上の問題が存在していた。この問題を解決するために、粒子空間濃度を直接観測するディスドロメーターを開発した。また、機械学習アルゴリズムを応用することで、観測される粒径分布に従う混合確率分布を推定する新たな手法を開発した。これは、ディスドロメーターや気象レーダーによる観測結果や気象モデルの計算結果の解析精度向上に応用されると期待される。 【関連論文】 1) Katuyama, Y. and M. Inatsu, 2021: Advantage of volume scanning video disdrometer in solid-precipitation observation. SOLA, 17, 35–40, doi:10.2151/sola.2021-006(外部サイトへリンク) 2) Katsuyama, Y. and M. Inatsu, 2020: Fitting precipitation particle size-velocity data to mixed joint probability density function with an expectation maximization algorithm. J. Atmos. Oceanic Technol., 37, 911–925, |
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