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病名:カナメモチごま色斑点病 |
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病原菌:Diplocarpon mespili (Sorauer) B. Sutton | |
宿主:カナメモチ、Photinia globra Maxin. | |
症状:葉の表面に褐色の小斑点を初め生じ、これが数ミリ大の灰色~灰褐色の円形病斑になり、その病斑周辺は鮮やかな紅色に変わる。春の新葉展開後まもなく発病し、紅変して早期落葉する。落葉すると新葉展開を繰り返すが、次々と罹病し落葉するので着生葉が少なくなり、枝葉が枯れて行く。次第に樹勢が衰弱し、枯死する。紅病斑の中央部に黒色で光沢のあるかさぶた状物を形成するが、これは病原菌の子実体である。シャリンバイ、ビワ、セイヨウサンザシなどにも発生する。春期の第一次伝染源になる越冬着生病葉を冬の間に摘み取ること、病落葉をかき集めて焼却することが最も防除に有効である。また、連年発生する場合には、生育期に殺菌剤を散布する。 | |
![]() 写真1:生垣に発生した病害 |
![]() 写真2:紅変した病斑 |
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