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更新日:2015年7月7日

きのこくん

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マンネンタケ

Ganoderma lucidum (Leysser: Fries) Karsten マンネンタケ

 マンネンタケ

 マンネンタケ
 傘が開く前の若い子実体

マンネンタケ科 マンネンタケ属

夏から秋に広葉樹材に発生する硬質菌。傘の裏は管孔がある。長い枝があり傘の側方につく。全体茶褐色~赤褐色、黒色。傘の裏の管孔面は黄色~白色。表面は漆を塗ったような光沢があり美しく、古来珍重されてきた。ただし珍しいきのこではない。和名はマンネンタケ(万年茸)だが、1年生のきのこである。抗癌作用などの薬用的価値もあるという。

マンネンタケの話

 中国の昔の文献に最も多く登場するのはマンネンタケである。きのこに関する文献の三分の二の量は、このきのこについてである。これに対して日本では、全体の八分の一で、それほどではない。なぜマンネンタケは、中国で重要視されたのだろう。

 マンネンタケは霊芝と一般に呼ばれるが、「芝」だけでもマンネンタケを意味する。「芝」は、草が生え出る姿の象形文字である。その他、寿潜、希夷、三秀、菌蠢の別名もある。説文解字という字書(後漢)には、「芝は神草なり」とある。また芝には、青赤黄白黒紫の六芝があるとされた。

 マンネンタケは一年生のきのことはいえ、漆を塗ったような光沢がある堅いきのこで、美しくも摩訶不思議な姿をしている。論衡に「芝は土に生ず。土気和するが故に芝草生ず。瑞命なり」、礼記に「王者仁慈なる時は、すなわち芝草生ず。」とある。とにかく、マンネンタケが発生するのは、おめでたいことのように思われていた。

 抱朴子(晋)という神仙の本によると、「芝には石芝、木芝、肉芝、菌芝があり、およそ数百種類ある。「石芝」は石の姿をしていて海隅、石山、島嶼のほとりに生じる。「肉芝」は形状は肉のようで大石に付き、頭尾をそなえていて、すなわち生物である。氷のように光り澄んでいて、大きいのは十余斤、小さいのは三四斤ある。「菌芝」は、深山の中、大木の上、泉水の側に生じ、その形状はあるいは宮室のようで、竜虎のようで、車馬のようで、飛鳥のようで、色は一定していない。おおよそ百二十種ある。「木芝」は、松脂が地にしずんで、千年すると変化して茯苓となり、一万年するとその上に生じる小木であって、その形状は蓮花に似て、夜見ると光る。これを持ってみると、とても潤滑で、焼いても焦げない。これを身につけていると兵を避け、これを服用すると神仙となる。」とある。

 また採集方法として、「およそ芝草を求めて名山(青芝は泰山、赤芝は霍山など、六芝はそれぞれ特定の山に生えるとされた)に入るには、必ず三月、九月をもってする。すなわち山が開けて神薬を出す月である。さらに所定の時刻、方法で山に行く。霊宝を帯び、白犬を抱き、白塩一斗とお札を包み、大きな石の上に着いた呉唐草(?)を一把とって山に入ると、山の神が喜ぶので必ず芝を見ることができる。必ず呪文を唱えながら歩いて採る。縁起の良い日に骨刀で刻み、陰乾してから服用すれば効果がある。もし精進潔齋せず、けがれたままで、徳が薄く、入山の術を知らなければ、鬼神が人に与ないので、見ることができない。」という心得が記されている。

 しかし酉陽雑爼(唐)には、「屋柱に理由もなく芝の生じるのは、白いものは喪を、赤いものは血を、黒いものは賊を、黄色いものは喜をつかさどっている。形が人面のようなものは材を失い、牛馬のようなものは遠くの賦役に連れていかれ、亀や蛇のようなものは蚕が減る。」とあり、一転して縁起が悪そうなものとされている。

 また本草綱目(明)の著者の李時珍も、「芝は腐朽する余気で生じるもので、さながら人に生ずる瘤のようなものだ。しかるに古今みなこれを瑞草とし、また服食すれば仙人となると言っているのは、誠におろかなことだ」と喝破している。しかし医薬としての効能は認めていたようである。

 

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