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ホーム > 九州支所紹介 > 施設案内 > 実験林 > 立田山の昆虫 > マツノマダラカミキリ

更新日:2021年12月23日

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立田山の昆虫

和名:マツノマダラカミキリ

所属:コウチュウ目 カミキリムシ科 CERAMBYCIDAE

学名:Monochamus alternatus HOPE

形態:成虫は体長18-28mm、幼虫は老熟すると体長20-40mm。

食樹:アカマツ・クロマツ他マツ類(外国産マツでも生育可!)

分布:日本(北海道を除く)

生態:松枯れの原因となるマツノザイセンチュウの伝播者。羽化脱出した成虫はアカマツやクロマツの枝の樹皮をかじり栄養を摂取(後食)する。この後食時にマツ枝にできた傷口からマツノマダラカミキリ虫体を離脱した線虫が樹体内に侵入し、マツを発病させ枯損をもたらす。雌成虫は衰弱木にのみ産卵する。卵は1週間程度で孵化し、幼虫は樹皮下を食害して生長する。通常8月~10月にかけて、材内へ掘り進んで蛹室を作り、入り口に特徴的な長い木屑をつめて蛹室内で越冬する。翌年4月以降、越冬幼虫は蛹化、さらに羽化し、蛹室から横穴を掘り、樹皮に丸い穴をあけて脱出する。成虫の羽化脱出時期は九州では主に5月下旬から7月上旬であるが、年により、また場所により時期が大きくずれることがあり、防除上の難点のひとつとなっている。

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写真:左は幼虫、右は成虫の気管から遊出した
マツノザイセンチュウ
写真:雄成虫

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