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森林微生物管理研究グループでは、温暖多雨地域における森林や緑化樹木の衰退につながる樹木病害、食用きのこの新品種開発、菌根性きのこ(トリュフ)の生産について、以下のような研究を行っています。
(左上)九州で発生する病害:モクマオウの南根腐病 |
温暖多雨である九州は病害が発生しやすい地域です。 また、温暖化に伴い南西諸島で発生する病害が北上する可能性もあります。 様々な病害の中から、マツ材線虫病(マツ枯れ)、ブナ科樹木萎凋病(ナラ枯れ)、南根腐病など九州・南西諸島で発生する樹木病害に関する研究を進めています。 |
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温暖な気候である九州地域では、高温障害によるきのこの奇形化や、不発生時期の長期化、病害の発生などの問題が生じることがあります。これらの問題を解決する方法のひとつとして、シイタケのゲノム解析および関連遺伝領域の特定から、高温環境に適応した新品種の開発や耐病性に優れた新品種の開発を進めています。 |
(上)対峙培養試験による耐病性の検定
(左下)シイタケ原木栽培中に発生する病原菌(Hypocreapeltata)
(右下)DNAマーカーによる有望株の選抜
(左上)食用有望な日本のトリュフ:アジアクロセイヨウショウロ (注)上記白線スケールは1cm |
マツタケやトリュフといったきのこ類は菌根菌と呼ばれ、生きている植物と共生し、植物から栄養をもらうことできのこを発生させます。 その中で、世界三大珍味の一つであるトリュフを対象に、国内における多様性の把握などの基礎研究をはじめ、栽培化に向けた研究開発に取り組んでいます。 |
主なプロジェクト等
等の研究課題を実施しています。
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