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ホーム > 研究紹介 > 研究組織 > 森林動物研究グループ

更新日:2021年7月19日

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森林動物研究グループ

森林動物研究グループでは、森林に悪影響を及ぼす鳥獣や昆虫の生態の解明と防除、絶滅のおそれのある種や生物多様性の保全に関する研究を行っています。

  • 森林被害をひきおこす野生動物の研究
  • 森林被害をひきおこす昆虫の研究
  • 森林動物の保全と持続可能な地域社会に関する研究

 

人工塩場で飲水するニホンジカ(メス)

個体数が増加したシカによる林業被害はここ数10年で大きく増加しました。
そこで、被害を減らすために大規模な駆除や、植生保護柵による植栽樹木の防除が行われてきましたが、その効果はどれ程なのでしょうか?駆除がシカの個体群に与える影響や、柵による防除の費用対効果について検証しています。
また、外来生物の防除の研究も行っています。

左から
カシノナガキクイムシにより枯れたコジイ
(2020年8月19日撮影)

カシノナガキクイムシに穿入されたマテバシイ
(2019年8月22日撮影)
※白い粉状のものは幼虫の糞でフラスと呼ばれる

カシノナガキクイムシ成虫(オス)

カシノナガキクイムシ成虫(メス)

全国で問題になっているカシノナガキクイムシによるブナ科広葉樹の枯損被害は、九州でも数年おきに被害が発生し、適切な管理法が求められています。
九州の被害は、常緑のシイ・カシ類に多く発生し、これまで研究されてきた、主に落葉広葉樹に発生する本州の被害とは、特徴が異なります。
そこで、常緑広葉樹林の被害の特徴を理解し、適切に管理するための研究を行っています。

やんばるの森と巣口から顔を出すノグチゲラの雛

絶滅が危惧される森林動物の保全と持続可能な地域社会の実現を目標に、2021年に世界自然遺産に登録された「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の森林生態系の管理に関する研究を行っています。
特に中琉球の固有種であるノグチゲラやオキナワトゲネズミ等の森林動物を対象に、長期モニタリングデータに基づく順応的管理のための研究を行っています。

 

主なプロジェクト等

  • ニホンジカの個体群管理と被害防除に関する技術開発(R3~8)
  • 森林昆虫による被害管理手法の開発(R3~8)
  • 中琉球に固有の森林動物の生態と保全に関する研究(R3~8)
  • 侵略的外来哺乳類の対策技術の高度化(R2〜4)

等の研究課題を実施しています。