ここから本文です。
今年度の公開講演会は、森林総合研究所交付金プロジェクト「九州・四国地域の若齢造林地におけるシカ被害対策の高度化(交プロ1・若齢林シカ)」の研究成果報告会を兼ねて、九州支所と四国支所とが合同で講演会を開催することといたしました。
本年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため、会場での開催は中止としました。代わりに、12月1日(火曜日)から、YouTube(森林総研チャンネル)を利用した講演動画の配信しています。 特設ページはこちら
お寄せいただいた質問と回答は下記のとおりです。
Q1 |
公開講演会をオンライン開催でなく、会場で対面開催した場合にも、内容を公開して欲しい。 |
A |
公開講演会の動画配信は、初めての試みでした。今後、対面開催した場合にも、オンラインによる情報発信を検討したいと思います。
|
Q2 |
生分解性資材の防鹿柵はあるか。また、防鹿柵の回収についてはどう考えているか。 |
A |
柵(ネット)に生分解性素材を使用した防鹿柵は、まだ試験段階で耐久性などについて今後の検証が必要です。 また、生分解しない資材は将来の回収が必要となりますが、事例は少なく今後の課題です。 |
Q3 |
講演2の単木保護資材施工地での植栽本数と面積を知りたい。 |
A |
多くの施工地で、植栽密度は1,000~3,000本/ha、面積は0.2~6.2haの範囲でした。
|
Q4 |
講演4で示されたシカ推定密度マップは2014年のデータだったが、新しいデータはあるか。 |
A |
お示ししたシカ推定密度マップは環境省による全国規模の調査結果で、その後の最新版はありません。 なお、本講演で使用したQスコアを使用すれば、シカ密度ではありませんがシカの影響レベルを新たなデータによって随時更新することも可能と考えています。 |
Q5 |
繊維ネット型の単木保護資材のデータはあるか。 |
A |
繊維ネット型の単木保護資材は、施工地が少なく、報告には至りませんでしたが、ネット型にはシート型とは違う特性があります。今後、調査を進めて報告したいと考えています。
|
Q6 |
講演5で防鹿柵の種類に言及していたが、単木保護資材の種類についても研究をして欲しい。 |
A |
本講演では森林整備センターの事業地のデータを解析しましたが、単木保護資材を利用した事業地がほとんどなかったことから、報告には至りませんでした。今後、単木保護資材の種類の違いについても研究を進めていきます。
|
Q7 |
単木保護資材を使用すれば、防鹿柵で行うような見回りは必要なくなるか。 |
A |
防鹿柵のように定期的な見回りは必要ないかもしれませんが、講演2で報告したとおり、傾いたり壊れたりする単木保護資材はあり、補修は必要です。特に台風や豪雨災害などが発生した後の見回りは必要です。
|
お問い合わせ
Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.