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更新日:2019年5月13日

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場長挨拶

   九州育種場のホームページを閲覧いただき誠にありがとうございます。

   九州育種場は、1957年(昭和32年)4月に九州林木育種場として設立されて依頼、九州地域の気候、樹種等に応じた林木育種を推進してきております。

   具体的な取組につきましては、設立当初から開始された精英樹選抜育種事業において、成長等に優れたスギ・ヒノキなどの精英樹の人工交配により検定林を設定し、現在はさらに成長等に優れた第2世代精英樹の選抜を進めています。

   国民の3割が花粉症に苦しんでいるとされており、一方では日本人に長く利用されているスギは風土に適している造林樹種であるため、利用と花粉症の軽減の両立が求められていることから、関係機関と連携し林業特性が明らかとなった精英樹から花粉症対策品種を開発しています。

   また、1905年(明治38年)に長崎県において国内で最初の松食い虫被害報告がありました。松食い虫被害の育種的な対応として、1978年(昭和53年)に「マツノザイセンチュウ抵抗性育種事業」が開始され、被害地域で生き残った個体から抵抗性マツ品種を開発しました。現在は、抵抗性マツ同士を人工交配し、第二世代品種の開発を進めています。

 2013年(平成25年)5月に改正された「森林の間伐等の実施の促進に関する特別措置法の一部を改正する法律」に基づき、森林のCO2の吸収能力を高めるために特に優良な種苗を生産することとして成長性、雄花着生性及び材質に優れた品種を開発し、特定母樹として認定されました。また、これらの優良品種を早期に普及するための増殖技術を開発するとともに、特定母樹や開発品種の原種配布について、確実に配布するための高精度かつ容易な系統管理システムを構築しました。

 さらに、科学技術の発展や生物多様性の確保に資する林木遺伝資源を次代に引き継いでいくため、昭和60年から、農林水産省のジーンバンク事業が始まり、平成13年度からは、林野庁が実施する森林・林業に関するジーンバンク事業に位置づけられ、林木育種センターが国内唯一の林木のジーンバンク事業を実施しています。

 このように九州育種場では、地域の皆様のご要望等に的確に対応するため、国有林、県、大学等と連携しつつ林業の成長産業化に寄与するため、様々な新たな取組に挑戦し続けています。

 

 

 

       国立研究開発法人森林研究・整備機構           
森林総合研究所  林木育種センター九州育種場 
   場  長   平井 郁明

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