ホーム > 業務紹介 > 活動報告 > トピックス 平成19年度 > 精英樹種子等のまきつけ作業を実施
更新日:2014年6月12日
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育種集団林の設定及び新品種の開発等を目的とした苗木生産のため、種子のまきつけ(播種)を平成20年3月25日(火曜日)に実施しました。
スギ・ヒノキ・マツともに、通常は「バラまき」で播種を行っていますが、一部のクロマツについては「点まき」を行いました。
「点まき」は、5cm×1m程度の細長い板に、クギを等間隔で打ち付けたものを用いて床面に押しつけて「点付け(穴開け)」を行い、その穴に種子を一粒づつ播いていく作業です。
少々時間はかかりますが、発芽した苗木が基盤の目状に現れてくるので、発芽数の調査などは容易にできます。
毎年、播種する種子が200家系を超えるため、事前に「播種明細表」を作成し、それを基にして「区画割り(家系ごとに播種場所の決定)」を行います。
また、種子は家系ごとに分けてガーゼに包み、播種の二日前に殺菌剤につけ込んで消毒・発芽促進を行い、前日には軽く脱水して陰干しを行います。
そして当日、決められた区画に種子の包みを配置して、播種を行っていきますが、まきつけが終わった播種床から順次覆土を行って、最後に寒冷紗で日覆いをしたら一連の作業が終了となり、4月下旬頃の発芽(芽生え)を待つことになります。
無事に育って冬を越した稚苗(毛苗)は、新たな畑に床替されて1年後の出荷を待ちますが、一部の苗木は、つぎ木用の「台木」として利用されるため、もう一年据え置きされます。
「バラまき」によるスギ種子のまきつけ | 「点まき」によるクロマツ種子のまきつけ | まきつけ後のうね上げ |
まき付けした種子の上に土を被せる | 寒冷紗(日覆い)の設置作業 | 寒冷紗設置後のまきつけ床 |
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