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更新日:2013年6月10日

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第二世代スギ精英樹候補木の種子採取を実施

成長等の優れたスギ品種を開発するために、九州育種場では精英樹同士の人工交配を行い、その子供(人工交配家系の実生苗)で検定林を造成し、その中から選抜された第2世代スギ精英樹候補木のクローンを九州育種場内に植栽しています。

2011年秋には、第2世代スギ精英樹候補木の多くのクローンで球果が実ったので、スギの種子採取を行いました。採取した球果は、系統別に自然乾燥させます。乾燥すると球果が開き、中から種子が出てきます。充分に球果が開いたら、出てきた種子を精選します。これらの種子は第3世代のスギ精英樹の開発のために用いられます。

また、第2世代スギ精英樹候補木の断幹を行いました。これは、試験研究用として、さし穂の採取や人工交配等の試験研究の作業を行うために、樹高を低く保ち樹体サイズをコンパクトにした方が、1)よい穂がとれる、2)人工交配のための作業が行いやすいなど、さまざまな観点で作業効率がよいからです。

 20120104_種子_断幹  20120104_種子_材幹
 断幹前(右の列)と断幹後(左の列)のスギ 断幹した材幹は材質調査に供試する予定です
 20120104_種子_球果  20120104_種子_取り分け作業
採取した球果 球果を一個ずつ取り分けている様子