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更新日:2013年6月10日

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マツの人工交配を実施

九州育種場が現在進めている事業課題「マツノザイセンチュウ抵抗性品種の開発」では、マツ枯れを引き起こすマツノザイセンチュウに強いクロマツ抵抗性個体をかけ合わせ、よりマツ枯れ被害に強い品種を作り出すために、交配作業を実施しています。

今年も交配作業を実施しましたので、その一部を紹介します。

(1)各木の雌花の付いた枝から雄花を取り除き、袋をかけ、花粉が入らないようにします。(4月上旬)

(2)交配に用いる花粉を集めるために、雄花を採取します。(4月中旬)

(3)花粉銃で、特定の抵抗性クロマツの花粉を吹きつけ、受粉させます。(4月下旬)  (写真上段)

(4)袋を取り外し、ラベルを取り付けます。(5月中旬)(写真中段)

交配した家系は、翌年の秋に収穫を行い、第二世代の抵抗性クロマツの開発に用います。

 

 マツ雌花 花粉入れ
 交配時の雌花  袋の中の雌花を目がけて、花粉銃で花粉を入れます。
 袋外し後の雌花  袋外し後
袋外し時の雌花 

 袋外し後の様子

交配1年後の球果  
交配一年後の球果