第2期の調査方法の概略を記します。
本調査は森林生態系多様性基礎調査(平成21年度までは森林資源モニタリング調査として実施)の特定調査プロット(格子点IDの末尾が0または5の調査地点)のうち、林野庁から指定された箇所で行います。
調査は2つのレベルに分かれています。
森林生態系多様性基礎調査の特定調査プロット内(0.1ha)の変動を求めるため、枯死木調査は南北・東西方向の2ラインで、堆積有機物量調査と土壌炭素蓄積量調査は4地点で行います。
図1. プロット内の調査箇所概要
直径5cm以上の倒木・立枯木・根株を対象とし、林分に現存する枯死木の材積推定に必要な諸寸法と分解度を調査します。調査は2通りの方法で行います。
東西・南北のラインを横切る直径5cm以上の倒木・根株について、「樹種」「ライン上の直径」「分解度」を調査します。
ラインの両側各1mの範囲内に存在する立枯木・根株について、「樹種」「直径」「高さ」「分解度」を調査します。
50cmx50cmの枠内のリターを、小枝(T)およびL・F・H層別に採取します。
深さ40cm程度まで掘り進めて土壌断面を作成し、0-5, 5-15, 15-30cmの土層から円筒試料(定積細土重測定用)と化学分析用試料をそれぞれ採取します。