河原輝彦,加茂皓一,井鷺裕司,清野嘉之
利用間伐として中径木や大径木を 間伐した場合,残った林分がどのような生長をするかを,20年生スギ 林と18年生ヒノキ林で検討した。小径木を間伐した場合,残った個体 の直径生長は,無間伐区とそれほど大きくは変わらないが,大径木や 中径木を間伐すると残った中径木や小径木の直径生長は促進された。 また,間伐方法に関係なく間伐すれば小径木の枯損は少なくなった。 一方,樹高生長は,小径木間伐区や無間伐区のほうが大きかった。間 伐によって増した相対照度のその後の減少はヒノキ林で著しく,また, スギ林,ヒノキ林とも間伐直後からの1年間の変化が大きかった。
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−森林総合研究所研究報告−
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