プレスリリース 平成12年6月19日
持続可能な森林経営に関する国際会議を当所で開催
森林総合研究所(廣居忠量所長)で,持続可能な森林経営に関するモントリオール・プロセスの技術諮問委員会が開催されます。
【技術諮問委員会の趣旨】 【日時・場所】 【関連行事】
【技術諮問委員会の趣旨】モントリオール・プロセス加盟国から,10カ国13名の代表が集まり,各国の森林の取り扱いを評価するための基準と指標の適用方法などが話し合われます。
(参加国)アメリカ,ロシア,カナダ,ニュージーランド,オーストラリア,韓国,チリ,中国,メキシコ,日本(アルゼンチン,ウルグアイは今回欠席)
【日時・場所】1日目 6月19日(月) AM 9:00〜PM 5:00 森林総合研究所
2日目 6月20日(火) AM 9:00〜PM 5:00 森林総合研究所
3日目 6月21日(水) AM 9:00〜PM 5:00 笠間地区
4日目 6月22日(木) AM 9:00〜PM 5:00 森林総合研究所
1日,2日の2日間で,地域レベルでの適用方法が話し合われます。
3日目は,笠間地区(筑波山や七会村など)を視察し,森林の取り扱い方法,地域との関わり方を話し合います。
4日目はとりまとめが行われる予定です。
【関連行事】なお,会合に出席した各国代表者による講演やパネルディスカッションを行うセミナーが東京で開催されます。
日 時 6月23日(金) 14:00〜18:00
場 所 農林水産省三田共用会議所講堂
問合先 林野庁海外林業協力室 Tel.03-3502-8111(内線6213)
【モントリオール・プロセスとは】1992年にブラジルのリオ・デ・ジャネイロで地球サミットが開催される以前から,天然資源の保全と利用に対する懸念・関心が高まっていました。これに対して国際的な場で各種の提言がなされましたが,その一つが「持続可能な開発」の必要性を訴えたブルントラント委員会の報告書でした。地球サミットでは,「持続可能な開発」を実現する上で森林が重要な役割を果たすと言うことに世界的な注目が集まりました。
「持続可能な開発」は,理念としては広く受け入れられたものの,その定義は必ずしも明確にされていませんでした。このため各種の取り組みが行われ,国際熱帯木材機関(ITTO)や欧州森林保護閣僚会合などは,森林の持続可能な開発を地域的な観点から定義する方法の検討を開始しました。現在,持続可能な森林経営のための基準・指標の考え方は世界中に広く浸透しており,140カ国以上が各地域の取り組みに参加しています。
モントリオール・プロセスのワーキング・グループは,温帯林・北方林の持続可能な経営に関して,国際的に合意可能な基準・指標を策定する目的で,1994年6月にジュネーブにおいて結成されました。現在までに,12カ国が「温帯林等の持続可能な経営のための基準・指標:モントリオール・プロセス」と題するサンティアゴ宣言を受諾し,7つの基準と67の指標を採用しています。加盟国の森林を合わせると,世界の温帯林・北方林の90%以上を占めます。
【連絡先】〒305−8687 茨城県稲敷郡茎崎町松の里1 Tel.0298-73-3211(代表)
農林水産省 林野庁 森林総合研究所
森林環境部 植物生態科 植物生態科長 垰田 宏
林業経営部 資源計画科 資源解析研究室長 家原 敏郎
海外研究協力官 小林 繁男
【問合先】
企画調整部 研究情報科 広報係 田嶋 隆
電話:0298-73-3211 内線(227)
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プレスリリース
持続可能な森林経営に関する国際会議の開催について
平成12年6月19日
林野庁 森林総合研究所
森林総合研究所でモントリオール・プロセス技術諮問委員会(TAC)「持続可能な森林経営に関する国際会議」を下記により開催します。
記
1 日 時 : 平成12年6月19日(月)9:00〜
平成12年6月22日(木)17:00
2 会 場 : 茨城県稲敷郡茎崎町松の里1
農林水産省林野庁森林総合研究所
ただし,21日(水)は,筑波山及び七会村等の現地視察
3 テーマ : 持続可能な森林経営について
│問い合わせ先 │
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│ 農林水産省林野庁森林総合研究所 │
│ 企画調整部研究情報科広報係 田 嶋 隆 │
│ 電話:029−73−3211 内線(227) │
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