プレスリリース 平成15年10月9日
「森林動態データベース」公開のお知らせ
独立行政法人 森林総合研究所
独立行政法人森林総合研究所は、独立行政法人科学技術振興機構と共同して「森林動態態データベース(FDDB)」を開発しましたので、インターネットを通して10月10日(金)から一般に公開します。
森林動態データベースは、日本の代表的な天然林、例えば、北海道の落葉広葉樹林、東北地方の渓畔林、関東地方北部の落葉広葉樹林、日光の渓畔林、新潟県苗場山のブナ林、九州地方の照葉樹林、屋久島のスギ林と照葉樹林など、森林総合研究所が設定管理している全国8ヶ所の長期生態観察用試験地において、長期にわたって継続測定してきた樹木の成長や生存などの各種データ(約3万本の樹木について約30万件のデータ)から構成されています。
今回公開する森林動態データベースは、当所が蓄積してきた信頼できる観測データとして提供するものであり、森林生態学などの学問研究はもとより、地球温暖化対策や生物多様性保全、持続的森林管理など、地球規模での環境問題解決に役立つ技術開発のための基礎データとして利用価値の高い情報です。また、生態系アセスメント、研究者や学生の研究材料、森林教室やレクリエーションなど野外活動のための教材やガイドブックの作成資料としても活用できます。
今後も、新たな試験地を追加する予定ですが、今回公表した試験地でも調査が行われるごとに、新しいデータをデータベースに追加する予定です。
どなたでも下記のホームページからアクセスし、一定の手続きのもと容易にデータがダウンロードできますのでご利用下さい。
公開を開始する「森林動態データベース(FDDB)」 (概要は別紙参照)
URL:http://fddb.ffpri-108.affrc.go.jp/
【問い合わせ先】森林総合研究所企画調整部研究情報科広報係 Tel. 029-873-3211(内227)
独立行政法人 森林総合研究所 理事長 田中 潔
研究推進責任者 群落動態研究室長 新山馨 Tel.029-873-3211(内355)
広報担当者 企画調整部研究情報科長 中村松三 Tel.同上(内225)
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