プレスリリース

平成16年1月9日



「木材乾燥の研究成果発表・技術研究会」開催のご案内

独立行政法人 森林総合研究所


  独立行政法人森林総合研究所は標記発表会を「スギ材乾燥の高速化と高品質化に向けて」のテーマのもと下記により開催します。

【趣旨】
  我が国には約1,000万haの人工林が育っており、これからはこの貴重な資源を有効に利用していくことが、私たちの生活を豊かにする上でも、また地球環境を守る意味でも重要なことです。しかし、このうち最も蓄積の多いスギ材は乾燥が困難なため、輸入材や他材料との競合により需要の低迷が続いています。
  スギ材乾燥については、住宅の性能保証制度と関連して高品質化への関心が高まっており、乾燥技術の向上や低コスト化に向けて様々な取り組みが行われているところですが、当所におきましても平成12年度より研究プロジェクト「スギ材の革新的高速乾燥技術の開発」に取り組んで参りました。
  プロジェクトはまだ途中ではありますが、我々が目指している新しい乾燥システムの開発や近年普及が進みつつある高温乾燥技術の改良に関する様々な研究成果が得られてきております。今回、その研究成果の一部をご報告し、広く皆様にご活用いただきたいと存じます。多くの方々のご参加をお待ちしています。

【日時】  平成16年2月24日(火) 10時00分〜16時30分

【場所】  東京大学弥生講堂(一条ホール) (東京都文京区弥生1-1-1)

【プログラム】
 10:00〜10:10 開会の辞 森林総合研究所理事長 田中 潔
 10:10〜10:30 研究プロジェクトの目的及び基本計画 森林総合研究所 久田 卓興
 10:30〜11:00 部材の強度性能確保を目的とした非破壊手法による原木丸太の用途判別技術の開発 森林総合研究所 長尾 博文
 11:00〜11:30 スギ柱材の材面割れ及び内部割れ防止技術の開発 長野県林業総合センター 吉田 孝久
 11:30〜12:00 減圧乾燥による乾燥効率化技術の開発 愛媛県林業技術センター 武智 正典
 12:00〜13:00 休 憩
 13:00〜13:30 マイクロ波等を利用した丸太材の高速乾燥技術の開発 九州大学 藤本 登留
 13:30〜14:00 過熱水蒸気下での木材乾燥過程で生じる収縮応力 京都大学木質科学研究所 師岡 敏朗
 14:00〜14:30 多様な圧力下における過熱条件の制御による高速乾燥技術の開発 森林総合研究所 小林 功
 14:30〜14:50 休 憩
 14:50〜15:20 高速乾燥システム等によるスギ乾燥材の強度及び耐久性評価 森林総合研究所 加藤 英雄
 15:20〜15:50 乾燥プロセスの環境負荷評価 森林総合研究所 恒次 祐子
 15:50〜16:20 総括・質疑 森林総合研究所 黒田 尚宏
 16:20〜16:30 閉会の辞 日本木材乾燥施設協会会長 辻田 信弘

【関係機関】
主催: 独立行政法人 森林総合研究所
共催: 日本木材乾燥施設協会
協賛: (社)日本木材加工技術協会、(社)全国木材組合連合会、(財)日本住宅・木材技術センター、(財)日本木材総合情報センター、全国木造住宅機械プレカット協会、木材乾燥低コスト化技術研究組合


【参加費等】
  無料(人数把握の都合上、参加希望者は以下の問い合わせ先までお知らせ下さい)


【問い合わせ先】 
 独立行政法人 森林総合研究所  木材乾燥研究室
                        Tel:029-873-3211(内579) Fax:029-874-3720 
                        E-mail: wood-dry03@ffpri.affrc.go.jp

           理事長 田中潔

           研究推進責任者 研究管理官 久田卓興  Tel. 029-873-3211(内571)

           広報担当者 企画調整部研究情報科長 中村松三 Tel.同上(内225)

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