平成19年 9月13日
独立行政法人 森林総合研究所
(独)森林総合研究所と(財)自然環境研究センターは、小笠原諸島の貴重な生物に被害を与えるなど大きな問題となっている外来種のクマネズミの根絶を目ざし、他の動物が殺鼠剤(さっそざい)に近づけない餌台を利用した生態系に影響の小さい駆除方法を開発しました。同諸島西島において全島規模の駆除を行った結果、現在までクマネズミの生存を示す証拠はなく、きわめて少数の個体を残すのみか、根絶されたものと見られます。今後の調査で根絶が確認されれば、日本初の画期的事例であり、同様の問題に悩む小笠原の島々での根絶に向けて重要な第一歩になると期待されます。この研究の内容は9月15日に開催される日本哺乳類学会で発表される予定です。
独立行政法人 森林総合研究所 理事長 鈴木 和夫 |
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研究推進責任者: | 森林総合研究所 研究コーディネータ 福山 研二 |
研究担当者 : |
森林総合研究所 森林昆虫研究領域長 牧野 俊一 |
広報担当者 : | 森林総合研究所 企画部研究情報科長 上杉 三郎 Tel:029-829-8130 Fax:029-873-0844 |
【背景説明】 |
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![]() 写真1 クマネズミ(体長約15cm) |
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![]() 写真2 殺鼠剤用の餌台(スケール10cm) |
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![]() 図1 西島とその周辺 |
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