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発行:農林水産省林野庁
森林総合研究所
研究の“森”から タイトル No.67
1998.08.28

スギ花粉発生量予測

-「スギ花粉症の克服に向けた総合研究」から-

背景 スギ花粉症患者の増加

1964年 スギ花粉症発見

1987年 東京都全体のスギ花粉症推定有病率  10.1%

1996年 東京都全体のスギ花粉症推定有病率  19.4%

(あきる野市:25.7%,調布市:21.1%,大田区:17.7%)

 

目的 スギ花粉発生量予測

スギの花粉発生量を推定する方法を作り,都市部に飛散する花粉量の予測に役立て,花粉発生抑制を目指したスギ林管理のための情報を提供します。

スギ花粉発生量予測


   これまでの成果から;

1. スギ林の雄花生産量は,毎年大きく変動します。

 図1は,茨城県八郷町内7林分,東京都日の出町内5林分の平均値を示したものです。

図1 スギ林の雄花生産量の変動

図1. スギ林の雄花生産量の変動

 変動の大きな要因に雄花形成時期(7月)の気象条件があり,日射量が多く,降水量が少ないと雄花の数が増えます(図2,図3)。

図2 全天日射量と雄花生産量との関係  図3降水量と雄花生産量との関係

図2. 全天日射量と雄花生産量との関係 図3. 降水量と雄花生産量との関係

 雄花生産量の年変動は南関東のスギ林では,ほぼ同調しています。

 1個の雄花内に約40万粒の花粉があります。スギ花粉スギ花粉

2. 雄花の着生する位置

 雄花は,その年に伸びた小さな枝の先端近くに作られます。

林内のスギでは,陽樹冠(下図の黒い部分)に着生します。

スギ 陽樹冠

3. 雄花生産量はスギ林によって違います。

 図4は雄花数の多かった1993年と1995年の結果です。左側は茨城県内,右側は東京都内の雄花生産量です。

図4 林分毎の雄花生産量

図4. 林分毎の雄花生産量

 花粉量の違いには,土地条件やスギの遺伝的な着花性が関係すると考えています。

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