Forest Lignin Consortium


研究コンソーシアム「フォレストリグニン」



 本研究の目的は、森林資源の価値を向上させるリグニンの高度マテリアル利用システムを開発することにある。木質バイオマスは、セルロース、ヘミセルロースと呼ばれる多糖成分に加えて、20〜35%の「リグニン」と総称される、芳香族天然高分子で構成される。多糖成分は、紙パルプとしての大量製造や、糖化発酵によるバイオエタノールの原料等として利用することが可能であり、その利活用は進んでいる。一方、リグニンにおいては、上述のような多糖成分利用工程において副産するものの、あくまで「副産物」として燃焼処理等され、その決定的な利用法は確立されていない。しかしながら、我々は、リグニンこそが高付加価値製品となり得る木質バイオマス利用の「主産物」となるポテンシャルを持つと考えている。また、リグニンの高度マテリアル利用技術の開発は、「バイオマス活用推進基本計画」に明示されている新産業の創出に直接結びつく重要な検討課題と考えられる。そこで本研究では、リグニン産業の創出を目的として、国産針葉樹リグニンを高付加価値原料とする技術開発を行う。加えて、その新技術に誘発され、未利用林地残材が山間部から有価物として搬出される新システムの提示を行うことにより、木質リグニンの高度利用で森林資源の価値を向上させる技術を開発する。

研究開発のターゲット

★機能性リグニンの効率的製造法と、品質管理技術を開発し、リグニンからの活性炭素繊維、多用途コンクリート化学混和剤を、既存の化石資源由来製品と同レベルのコストで生産できる技術を開発すると共に、リグニンから高機能性電子デバイス(スーパーキャパシタ)等の高付加価値製品の製造技術を開発する。

★上記のリグニン利用技術に適した、新しい森林バイオマス供給システムを開発すると共に、森林林業活性化の観点から全体を評価して、国産の森林バイオマス利用の新システムとして提唱する。


★本研究は、農林水産省 農林水産技術会議事務局 委託プロジェクト研究「地域資源を活用した再生可能エネルギーの生産・利用のためのプロジェクト」木質リグニンからの材料製造技術の開発(平成24〜27年度) によるものです。

(コンソーシアム事務局 森林総合研究所 木材化学研究室




参加機関
☆独立行政法人 森林総合研究所   
☆北海道大学 大学院農学院 環境資源学専攻 森林資源科学講座森林化学研究室
ハリマ化成株式会社
ユニチカ株式会社
株式会社日本触媒
岐阜県森林研究所
株式会社ドーコン




イベント
2015年10月 コンソーシアム成果発表会開催 ※農水省プレスリリース
2015年 4月 2015年度設計会議
2015年 1月 2014年度推進会議
2014年10月 推進会議(中間)
2014年 4月 2014年度設計会議
2014年 3月  日本木材学会年次大会において、成果に一部を発表
2014年 1月 2013年度推進会議開催
2013年11月 第58回リグニン討論会において、成果の一部を発表
2013年10月 第13回(2013年)バイオマス部会・研究会合同交流会において、成果の一部を発表
2013年 6月 国際シンポジウム(ISWFPC2013バンクーバー・カナダ)において、成果の一部を発表
2013年 5月 2012年度設計会議開催
2013年 1月 2012年度推進会議開催
2012年 6月 コンソーシアム発足 2012年度設計会議(キックオフミーティング)開催