説明 マツの枝,主幹が紡錘形に膨らみ,かさぶた状になる。春に,患部に黄色の粉(さび胞子)が形成される。患部は数年生存し続けるが,そのうちに枝枯れを起こす。幹に球形のこぶができるこぶ病と似ているが,患部は球形には肥大せず,発生頻度も少ない。本菌は中間宿主を必要とし,ボタン科のシャクヤク,ボタン類,およびゴマノハグサ科のトモエシオガマに夏胞子・冬胞子世代が形成される。中間宿主の葉には5月頃から黄色の粉(夏胞子堆)が形成されて葉枯れを起こし,初夏から褐色の毛(冬胞子堆)が形成され,再び担子胞子によってマツへの感染を起こす。 |
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