説明 チョウやガの蛹から生じる冬虫夏草類の一種。日本では夏に発生する。子実体は棍棒状でオレンジ色,長さ約5cm幅4mmほどになる。とくに,ブナの葉を食べて育つ,ブナアオシャチホコというガの大発生時の翌年には,そのガの蛹の9割以上がサナギタケの感染を受け,サナギタケの大発生が起きることが知られている。とくに東北地方のブナ林では1平方メートルあたり33頭の蛹からサナギタケが生じていたという記録がある。そのため,この菌は,ブナアオシャチホコが増えすぎたときに調節をする天敵としての役割が大きいと考えられる。ブナアオシャチホコ以外のガの蛹からも生じる。 |
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