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説明 日本の山地に広く分布する.とくに森林と草原の混ざった環境を好む.交尾期には優勢なオスがメスを囲い込んでハーレムを作るが,それ以外の季節は主に母子が群れを作り,オスは単独で行動する.繁殖力が高く,好適な環境では急速に個体数が増加する.完全な草食性である.現在最も被害面積の大きい林業害獣であり,ヒノキ・スギをはじめ多くの造林木を食害する.主な被害形態は枝葉摂食と樹幹剥皮である.自然林における樹木の剥皮や希少植物の摂食など,自然植生への過度の影響も問題視されている.そのため,シカ柵,忌避剤などの防除策が講じられているほか,北海道や岩手県では計画的な個体群管理が進められている.獣害統計 |