森林生物 マツノザイセンチュウ


和名:マツノザイセンチュウ
学名:(マツ材線虫病の病原線虫)Bursaphelenchus xylophilus (Steiner et Bnhrer) Nickle
    
分布:日本全土(北海道,青森県および一部島喚や高山地帯を除く),韓国,中国,台湾,北アメリカ(USA,カナダ)
 
写真(上):解剖で気門から出てきたマツノザイセンチュウ
写真(下):マツノザイセンチュウ(上:雄,下:雌)
解剖で気門から出てきたマツノザイセンチュウ
説明
5月〜9月主に6月〜8月に,マツノザイセンチュウはマツノマダラカミキリ成虫によって健全なマツへ媒介される。この線虫はカミキリが付けた薔傷からマツの樹脂道へ侵入し,マツ樹体内を移動して繁殖する。線虫の繁殖したマツでは,水分の上昇する仮道管が閉塞して水が通らなくなり,おおよそ線虫感染1ケ月以降に針葉の赤褐色化が始まる。針葉の赤褐色化は翌年の1〜6月に始まることもある。このような赤褐色化が起こったマツは枯れる。マツ樹体内で繁殖した線虫は,マツが枯れるのに相伴って環境変化に対して抵抗力の強い分散型幼虫となり,カミキリ幼虫が作った蛸室に集まる。線虫はカミキリの羽化時にカミキリにとりついて気管に入り込み,別の健全なマツへと媒介される。
マツノザイセンチュウ(上:雄,下:雌)

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