説明 成虫の体長18〜28mm。マツ類の穿孔性害虫で,松枯れをもたらすマツノザイセンチュウ(北米から侵入)の媒介者として有名。マツからの成虫の脱出は関東では5月〜7月。成虫は健全なマツの枝の樹皮を食べ,このとき体内に寄生していたマツノザイセンチュウがマツ樹体内に移行する。雌成虫は衰弱・枯損したマツの樹皮に噛み痕をつけて1個ずつ産卵する。生涯産卵数は平均約100個。幼虫は内樹皮を摂食したのち,材内に蛹室を作って蛹で越冬し,翌年羽化脱出する。防除は枯損木の焼却,薬剤散布などが主流だが,生物的防除法として捕食者や昆虫病原菌による方法も研究されている。 |
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