森林生物 クヌギハオオケタマバチ


和名:クヌギハオオケタマバチ
学名:Diplolepis mitsukurii Ashmead
    ハチ目,タマバチ科
分布:本州,四国,九州;朝鮮半島
 
写真(上):葉面に形成されたクヌギハオオケタマバチ虫こぶ(クヌギハオオケタマフシ)
写真(下):虫こぶ内部のクヌギハオオケタマバチ幼虫
葉面に形成されたクヌギハオオケタマバチ虫こぶ(クヌギハオオケタマフシ)
説明
虫こぶ(クヌギハオオケタマフシ)の大きさは約 8 mm で,1 個の虫こぶ内部には 1 匹の幼虫が成育する。クヌギ,アベマキの葉面(主として葉裏)に虫こぶを形成する。虫こぶは夏〜秋に成長し,成虫は冬〜早春に虫こぶから脱出する。本種は,メスだけの世代(単性世代)とメスとオスの存在する世代(両性世代)の年 2 世代を交互に繰り返す。両性世代は春にクヌギ,アベマキの雄花序に虫こぶ(クヌギハナワタフシ)を形成し,この両性世代の成虫が葉に産卵する。なお,本種は Diplolepis 属ではなく,Neuroterus 属であるとする説もある。
虫こぶ内部のクヌギハオオケタマバチ幼虫

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